【アメリカの眼】地元紙や公式サイト「ファンやチームに愛される選手」。カブスとマイナー契約も注目度高い川崎
川崎宗則がカブスとマイナー契約で合意した。控え選手ながらCM起用されるなどトロントではカルト的な人気を誇った川崎だが、内野手の層の厚い新天地シカゴでは、厳しいメジャー枠争いが予想される。
2016/01/22
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指揮官はムードメーカーをどう起用するのか？
トロントでは、ファンやチームメイトから絶大な人気を誇った川崎。
今季から在籍することになるカブスはワールドチャンピオンの筆頭候補にもあがるチーム。特に野手の選手層はメジャー随一で、出番を得るのはかなり厳しいと見られている。
The Cubs, of course, have plenty of talent around the infield, so Kawasaki is simply a depth addition for them. Kris Bryant, Addison Russell and Ben Zobrist will man third base, shortstop and second base, respectively, for the Cubs in 2016, and the team also has Javier Baez, Tommy La Stella and Arismendy Alcantara as additional infield options.
カブスは内野手に多くのタレントを有しており、川崎の加入はその層を厚くしたにすぎない。クリス・ブライアントが三塁、アディソン・ラッセルとベン・ゾブリストが二遊間を組むことが予定されており、チームには他にもハビア・バエズやトミー・ラステラ、アリスメンディ・アルカンタラといった控え内野手が在籍している。
もともと将来有望な野手の宝庫だったカブスに、今オフ「スーパーユーティリティー」の異名を持つゾブリストが加入したことで、内野のレギュラーはさらに強固となっている。特に川崎と同じく二塁、三塁、遊撃を守れる上に、左打者でバットコントロールも巧みな控え内野手のトミー・ラステラは、メジャー昇格を目指すうえで大きな壁となるだろう。
川崎の起用の鍵を握るのが、名将ジョー・マッドン監督だ。
選手をリラックスさせることを第一とするマッドンは、これまでもクラブハウスにDJやマジシャンを招く、遠征時にはチーム全体で一つのテーマに沿ってコスプレをするなど数多くの奇策でチームを盛り立ててきた。クラブハウスの雰囲気づくりに長けた名将が、メジャー屈指のムードメーカーをどういった形で起用していくのか注目したい。
出典：Cubs, Munenori Kawasaki Agree To Minor League Deal by Steve Adams in MLB TRADE RUMORS on Jan.20 2016