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【MLB】ポストシーズン、クラッチヒッターは実在。コリンズ監督・ドジャースGMは「運ではなく能力」

レギュラーシーズンとは違う緊張感の中で行われるポストシーズンの戦い。短期決戦では試合全体よりも、ここぞという場面で一打が出るかどうかで勝敗は大きく分かれる。

2015/10/12

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「ドジャースGMも認めるクラッチヒッターの存在」

 シーズン中、ドジャースは走者得点圏時に.730 OPS(出塁率と長打率を足し合わせた値)。この数字はメジャー全体の平均.740 OPSを下回る数字だ。
 なお昨年のドジャースは走者得点時のOPSはナショナルリーグトップの数字だったが、ポストシーズンでは初戦敗退という結果に終わった。

 一方、昨年ワールドシリーズを制したサンフランシスコ・ジャイアンツの走者得点圏時での数字は、全てドジャースを下回っていた。
 クラッチヒッティングが不変な能力だとしても、ポストシーズンでの成功に結びつくかを予想するのは難しい、とホーストラ氏は指摘する。

 それでもドジャースのファハーン・ザイディGMはプレッシャーのかかる局面において良い結果を残せるのは1つの能力であり、単なるチャンスをモノにした偶然だけとは決め付けられないことを認めた。

“Just sitting in the stands watching a playoff game versus a regular season game, I feel different. My stomach feels different. So I don’t know how a player doesn’t feel different or react different to that. From that standpoint, there are probably guys that handle that better and probably guys that don’t handle that as well. I don’t know whether some guys are better with RISP than not- something at that level, that detailed, but I’d think there are guys who handle pressure of big moments better.”
「ただスタンドから見ていても、レギュラーシーズンの試合に比べて、プレーオフは違う感覚を覚える。腹の底から違う緊張感を感じる。だから、選手がどういった違いを感じ、それに対してどう反応するのかはわからない。そう考えると、その状況に対してうまく対応できる選手とそうでない選手がいてもおかしくない。断言はできないが、このレベルで、細かい状況を見て、ランナーがいない時に比べ、走者得点圏のほうを得意とする選手や、重要な場面でプレッシャーにうまく対応できる者は存在すると思う」(ザイディGM談)

出典: Mets, Dodgers agree ‘clutch players’ exist, but what does it mean? by JP Hoornstra in Los Angeles Daily News on October 10, 2015

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