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【16年ドラフト候補の主将】高校時代は藤浪・森と甲子園春夏連覇。東京六大学現役最多勝投手、立教大・澤田圭佑

大阪桐蔭高時代は藤浪晋太郎(阪神)に次ぐ2番手右腕として、甲子園春夏連覇に貢献。立教大入学後も東京六大学リーグで現役最多となる18勝を積み上げてきた澤田圭佑。ドラフトイヤーとなる来季は、中学時代以来の主将兼エースとしてチームを引っ張る。

2015/12/24

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高木遊



主将でも「難しく考えない」

 最上級生となる現3年生たちによる投票と話し合いで新主将に就任した澤田。

 2014年から指揮を執る溝口智成監督は「もともと澤田か佐藤拓也(内野手/新副将)のどちらかが主将になるのかなと思っていました。(投手の主将なので)登板しないオープン戦でも帯同しなきゃいけない時もあることなどを伝えた上で、承認しました」と語る。

 澤田も「部員たちの意見を監督に伝えなきゃいけない立場になったと思います」と表情を引き締める。そんな重責を担いながらも「もともと後ろ向きに考える性格ではないので、難しく考えずにいきたいです」と自然体を心がけていくという。

 一方で、「負ける気がしなかった」と語る高校時代の経験があるからこそ、「目標は日本一ですが、まだなれるレベルではありません」と厳しい目を持ち合わせている。

 この点については、立教大の選手時代に2度の優勝を経験した溝口監督も「日本一になるための特効薬はない。“これが日本一になれるための練習か?”と問い続けることが大切です。練習に緊張感を持ち、神宮に行ったら“これだけのことをやってきたのだから”と吹っ切れて欲しいですね」と、日々の積み重ねを大切にする考えだ。

 来季の澤田にはもうひとつ大きな野望がある。
 それが、高校時代に凌ぎを削った藤浪、バッテリーを組んだ森友哉(西武)が戦うプロ野球の舞台に進むことだ。

「今は、プロ入りを目指すかどうかの意向を待っていただいている社会人のチームもありますが、今の気持ちとしてはプロ一本です」と話し、「1年間を通した活躍をしたいです」と強い決意を持つ。

 最終学年で、まさに大黒柱となる活躍を澤田が見せた時、立教大の17年ぶりの優勝は見えてくる。

澤田圭佑(さわだ・けいすけ)愛媛県松山市出身。えひめ西リトルシニア―大阪桐蔭高―立教大。178cm・90kg。右投左打。ストレートの最速は149km/h。

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