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悲願の初V狙うベネズエラ代表、3冠王に安打製造機など豪華戦力が集結【WBC戦力分析】

2017/03/01

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 多くのメジャーリーガーが集結したベネズエラ代表。投打に大会屈指の戦力を誇り、優勝候補の一角と目されている。
 
 野手陣はMLBを代表するスーパースターが集結し、攻守に隙のない陣容となっている。埼玉西武ライオンズの主力打者であるエルネスト・メヒア内野手も本大会への参加を希望していたが、代表入り出来ないほどの強力な野手陣となった。
 
 打線の中心となるのは「現役最強打者」とも評されるデトロイト・タイガースのミゲル・カブレラ内野手だ。これまでシーズン3割30本100打点を8回記録しており、2012年には3冠王を獲得している強打者だ。広角に打ち分ける技術が非常に高く、長打力だけでなく、確実性も持ち合わせており、本戦でも各国代表にとって厄介な存在となるだろう。
 
 カブレラの他にも、ヒューストン・アストロズの安打製造機であり守備力にも定評があるホセ・アルトゥーベ内野手、5ツールプレーヤーの呼び声が高いカルロス・ゴンザレス外野手、大ベテランの指名打者ビクター・マルティネス、昨季33本塁打を放ったルーグネッド・オドーア内野手といった強打者や、オデュベル・ヘレーラ外野手、エルナン・ペレス内野手といった脚を使える選手も揃っている。
 
 守備陣も、ユーティリティプレーヤーであるマーティン・プラド内野手、日米野球で好プレーを披露したアルシデス・エスコバー内野手、俊足が売りで守備範囲の広いエンダー・インシアーテ外野手、カンザスシティ・ロイヤルズの司令塔であるサルバドール・ペレス捕手といったMLB屈指の名手が代表入りを果たしている。
 
 先発陣は、シアトル・マリナーズの「キング」ことフェリックス・ヘルナンデス投手が中心となるだろう。30歳にして通算154勝を誇る鉄腕であり、今大会でも代表の大黒柱となることが期待されている。ヘルナンデスの後には、テキサス・レンジャーズの先発3番手であるマーティン・ペレス投手、10勝以上を2度マークした経験のあるヨーリス・チャシン投手、ボストン・レッドソックスの若手有望株であるエドゥアルド・ロドリゲス投手が控えている。
 
 ブルペン陣には、2008年に62セーブのMLB新記録を樹立した、「K-Rod」の異名を持つフランシスコ・ロドリゲス投手や、フィラデルフィア・フィリーズのクローザーであるジーンマー・ゴメス投手、最速約165キロの速球が武器のブルース・ロンドン投手などが控える。この他にも、各球団の中心となっているリリーフ投手や、若手選手も控えており、充実したブルペン陣を構築している。
 
また、2012年から2013年まで千葉ロッテマリーンズに在籍していたウィル・レデズマ投手(現メキシカンリーグ)や、福岡ソフトバンクホークスに在籍するロベルト・スアレス投手といった、日本球界に縁のある選手も代表入りしている。
 
 投打に非常にバランスの良いチームを構成することに成功したベネズエラ代表。過去最高成績であるベスト4を更新し、悲願の初優勝を掴むことは出来るだろうか。