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楽天・大久保博元監督、今季限りで退任へ。1年で監督交代は珍しい?

任期1年目、大久保博元監督が成績不振の責任をとり今季限りで退任する。NPBでは1年目で退くケースは珍しい。過去の記録をたどってみた。

2015/09/23

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大半の理由は成績不振だが……

 楽天の大久保博元監督が今季限りでの退任を表明した。もともと大久保監督との契約は1年だったとされるが、通常、新監督は少なくとも2年は采配を振る。1年での交代は異例だ。
 22日試合終了時点で、52勝76敗3引分の最下位。
 成績低迷により、「現場の指揮官としての責任を取って」という形になる。

 NPBで1年限りで退いた監督はそれほど多くない。
 理由の大半は成績不振だが、オーナーとの衝突や体調不良などによるものもある。極めて異例だが優勝して交代した例も2つある。

監督を1年で退いた主な事例

◆南海
1969年 飯田 徳治 130試合50勝76敗4分勝率.397 6位 (南海の戦後初の最下位の引責辞任)

◆阪急・オリックス
2004年 伊原 春樹 133試合49勝82敗2分勝率.374 6位 (成績不振と近鉄との合併による退任)

2005年 仰木 彬 136試合62勝70敗4分勝率.470 4位 (体調不良で退任、同年12月15日に死去)

◆東映、日拓
1968年 大下 弘 135試合51勝79敗5分勝率.392 6位 (「サインなし、罰金なし、門限なし」の三無主義で話題になるも成績不振で辞任)

1992年 土橋 正幸 130試合54勝73敗3分勝率.425 5位 (成績不振により解任)

◆大毎、毎日、ロッテ
1960年 西本 幸雄 130試合82勝48敗3分勝率.631 1位 (優勝したが、日本シリーズでの采配をめぐって永田雅一オーナーと対立し辞任)

1966年 田丸 仁 134試合61勝69敗4分勝率.469 4位 (成績不振で辞任。プロ野球経験のないまま、1軍監督に就任した最後の例)

1995年 バレンタイン 130試合69勝58敗3分勝率.543 2位 (広岡達朗GMやコーチと対立、解任)

1996年 江尻 亮  130試合60勝67敗3分勝率.472 5位 (バレンタインの後任となったが、体調不良で一時休養。成績不振、広岡達朗GM解任にともない辞任)

◆太平洋、西武
1975年 江藤 愼一 130試合58勝62敗10分勝率.483 3位 (プレイングマネージャー、前期2位後期4位の通算3位で初のAクラスとなるも、MLBの大物監督ドローチャー招聘のため解任)

2014年 伊原 春樹 53試合20勝33敗0分勝率.377 5位 (成績不振によりシーズン途中で休養、辞任)

◆楽天
2005年 田尾 安志 136試合38勝97敗1分勝率.281 6位 (成績不振により解任)

2010年 ブラウン 144試合62勝79敗3分勝率.440 6位 (成績不振により解任)

◆阪神

1946年 藤村 富美男 105試合59勝46敗0分勝率.562 3位 (プレイングマネージャーだったが選手に専念するために辞任)

1969年 後藤 次男 130試合68勝59敗3分勝率.535 2位 (村山実のプレイングマネージャー就任に伴い辞任。「つなぎの監督」と呼ばれる)

1996年 藤田 平 130試合54勝76敗0分勝率.415 6位 (95年はシーズン途中から代理監督、成績不振により解任)

◆広島
1973年 別当 薫 130試合60勝67敗3分勝率.472 6位 (成績不振により退任を申し出る)

1974年 森永 勝也 130試合54勝72敗4分勝率.429 6位 (成績不振により辞任)

◆中日
1954年 天知 俊一(第2次) 130試合86勝40敗4分勝率.683 1位 (日本シリーズでも優勝後、退任。翌年は副社長へ就任)

1968年 杉下 茂 134試合50勝80敗4分勝率.385 6位 (成績不振により解任)

◆大洋

1954年 永沢 武夫 130試合32勝96敗2分勝率.250 6位 (成績不振により辞任)

1955年 藤井 勇 130試合31勝99敗0分勝率.228 6位 (プレイングマネージャー、成績不振により辞任)

1959年 森 茂雄 130試合49勝77敗4分勝率.392 6位 (社長兼任、適任者がいなかったため1年だけ務める)

1973年 青田 昇 130試合60勝64敗6分勝率.484 5位 (コーチと対立、成績不振により辞任)

1974年 宮崎 剛 130試合55勝69敗6分勝率.444 5位 (成績不振により辞任)

◆国鉄

1963年 浜崎真二 140試合65勝73敗2分勝率.471 4位 (退任を申し出る)