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驚異的な1分で2.5杯のビール売り上げ!? 「カンパイガールズ」のエース・今井さやかの売り子販売テク

千葉ロッテ発、球界初の売り子アイドルグループ「カンパイガールズ」のエース・今井さやかさん。今週末(28~30日)に行われる対オリックス戦で、ノルマ30000杯の記録達成がかかっている。自身、売り子歴8年。球場では、次々にお客さんからビールを注文する声がかかる。QVCマリンでの1日最高売り上げ記録は590杯だ。果たして、その販売テクニックとは?

2015/08/26

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QVCマリンの伝説の売り子

 夏といえばビール、友人や会社の同僚と街のビアガーデンに出向いて、星の輝く夜空の下、ワイワイとはしゃいで飲むのも良いが、屋外の球場で好みのタイプの売り子を探しながら、あっちの子がかわいいぞ、こっちの子がかわいいぞと、オジサン目線で吟味しながらキンキンに冷えた生を注いでもらうのもなかなか乙なものだ。
 
 そんな球場の売り子で1日最高590杯を売り上げた伝説の売り子が、千葉県千葉市にあるQVCマリンフィールドにいる。球界初の売り子アイドルグループ「カンパイガールズ」のリーダーを務める今井さやかさんだ。
 
 1試合約3時間の計算で、1時間平均200杯を売り上げる?
 はたしてそんなことが本当に可能なんだろうか?球場にこっそりお邪魔して彼女の販売テクニックをちょっぴり覗いてみることにした。
 
 蛍光オレンジの制服がとってもキュートな今井さん。女優の北川景子さんにも似た、風貌は球場広しといえどひと際目立ち、すぐに見つけることができた。選別用に付けているピンクのリストバンドを確認するまでもない。
 
 まず彼女の動きに注視する。
 私が知る限り、ビールの売り子は観客(特に男性客)を狙って、通路で立ち止まり、自分に注がれる視線に対し「おねだりビーム」を発射してから売るのが定石ではある。しかし、今井さんはなぜかそれをしない。それどころか球場内通路をツカツカと歩き、一瞬スタンド方向に体を向けるとビール片手に軽くアピールこそするが、自分への視線がないと見るや、すぐに踵を返して再びツカツカと歩き出すではないか。なんというツンドラ(笑)。
 

常連客多数、今井さんのスタイル

 しかし、その瞬間どこからともなく彼女を呼ぶ声がかかる。
 即座に振り向いて、再びツカツカ歩き、お客様のところへあっという間に到達する今井さん。明らかに他の売り子よりも歩くスピードが速い。さらにオーダーを取り終えるころにはすでに一杯目のビールが注ぎ終わっているではないか。
 
「これは買ってくれそうだなと思ったら、すぐに(ビールを)入れます。時間を無駄にしたくないんです」(今井)
 
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 それでは、さすがにサービスのほうがおろそかに、と疑いたくもなるが、逆にむしろ買ったお客様は満足げな様子。
 なるほどこれは彼女のキャラを全開に活かしたスタイルなんだと理解した。たしかに人懐っこい笑顔を振りまく子犬ちゃん戦略が男性のハートを射抜くとは限らない。なかなかビールの売り子も奥が深い。
 
 今井さんが一組の接客が終えるころ、今度は別の客席から次から次へと彼女へオーダーの声がかかる。接客の様子を見ると完全に常連客を掴んでいるようだ。それも一組や二組じゃない。かなりの数だ。聞けば彼女が球場で売り子を務めるのは今年で8年目になる。

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