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西武の新助っ人マット・ダーモディってどんな選手? 150キロ超のシンカー、安定した制球力持つ長身左腕【成績データ分析】

2021/01/22

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Getty Images

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 ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、メジャーリーグで輝かしい実績を残した選手の来日も珍しくなく、昨オフはメジャー通算1939安打を放ったアダム・ジョーンズ外野手や、遊撃手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験を持つアルシデス・エスコバー内野手らビッグネームも来日した。
 

 
 新たな助っ人外国人選手の中にも、メジャーリーグで活躍した選手が名を連ねている。ここでは経歴、メジャー時代のデータに着目し、各選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回は2021年シーズンを埼玉西武ライオンズでプレーするマット・ダーモディ投手だ。

経歴

 ダーモディは、アメリカ合衆国出身の30歳。身長196センチ、体重102キロ。左投右打の投手だ。2013年にドラフト28巡目(全体835位)でトロント・ブルージェイズに入団。16年にメジャーデビューを果たし、翌17年にはリリーフとして23試合に登板した。
 
 しかし以降は故障の影響もあって登板機会を得られず、2020年にシカゴ・カブスで3シーズンぶりにメジャーのマウンドに上がったが、わずか1試合の登板に終わっていた。
 
 MLB通算成績は、29試合(26回1/3)を投げ、2勝1ホールド、21奪三振、防御率5.13、WHIP1.29となっている。

投球スタイル

 メジャーでは通算29試合全てがリリーフ登板だが、西武では先発としての役割を期待されている。長身から繰り出す平均球速150キロ超のシンカーは魅力の一つで、渡辺久信球団本部ゼネラルマネージャー(GM)は、「球が強いのが特徴」と評していた。ここで注目したいのは、安定した制球力だ。リリーフとしての登板ではあるが、四球を与えたのは2017年の5つのみ。通算与四球率1.71と優秀な数字を残している。
 
 懸念すべきは、被本塁打数の多さか。1試合のみの登板となった2020年は打たれなかったが、17年は22回1/3で6本を被弾。内訳を見ると速球、シンカーで計4本と威力あるスピードボールがとらえられていた印象だ。

球種別投球割合


 
 上記は2017年の球種別投球割合だ。20年は投球数が9球と少なかったため、以前にメジャー登板した17年のデータを使用した。41.9%のスライダーと、38.7%のシンカーで8割近くを占めており、2球種が投球の軸と見られる。また、3シーズンぶりのメジャー登板となった20年は組み立てにやや変化が見られ、威力の増したシンカーを中心にチェンジアップ、スライダーで上手く緩急をつけていた。

左右別相性

 左腕ということもあり、キャリアを通じて対左打者に強さを発揮している。特に2017年は右打者に対して防御率6.55だったが、左打者に対しては防御率2.38とした。被本塁打数を見ると、6本中5本が右打者に痛打されたものだった。






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