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カープの新助っ人ドビーダス・ネバラスカスとは 初のリトアニア出身MLB選手となった速球派右腕【成績データ分析】

2021/01/15

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Getty Images

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 ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、メジャーリーグで輝かしい実績を残した選手の来日も珍しくなく、昨オフはメジャー通算1939安打を放ったアダム・ジョーンズ外野手や、遊撃手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験を持つアルシデス・エスコバー内野手らビッグネームも来日した。
 

 
 新たな助っ人外国人選手の中にも、メジャーリーグで活躍した選手が名を連ねている。ここでは経歴、メジャー時代のデータに着目し、各選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回は2021年シーズンを広島東洋カープでプレーするドビーダス・ネヴァラウスカス投手だ。

経歴

 ネヴァラウスカスは、リトアニア共和国出身の27歳。身長190センチ、体重102キロ。右投右打の投手だ。2009年に当時16歳の若さでピッツバーグ・パイレーツと契約。長いマイナー生活を経て、2017年にリトアニア出身選手として初のメジャーデビューを果たした。同年はリリーフとして24試合に登板、2ホールド、防御率3.91とをマークした。
 
 しかし自己最多の25試合に登板した翌2018年は、防御率8.00と不安定な投球。以降もリリーフとして登板機会を得ていたが、メジャーデビュー年を超える成績を残すことはできなかった。
 
 MLB通算成績は、76試合(80回2/3)を投げ、1勝4敗5ホールド、77奪三振、防御率6.81、WHIP1.59となっている。

投球スタイル

 メジャーでは通算76試合全てがリリーフ登板だが、広島では先発起用も示唆されている。長身から繰り出される速球が軸のパワーピッチャーで、平均球速150キロ超、中盤を計測することも珍しくない。また、過去2年は投球回を上回る三振を奪っており、1イニングをしっかりと投げ切ることができていた。
 
 大きな不安材料は、自慢の速球が打ち込まれている点だ。4年連続被打率.300以上、2019、20年は被打率.400を超えており、真っ向勝負で三振が奪える反面、一辺倒の配球で痛打されるケースが目立った。細かいコントロールのない制球面も課題の一つだが、速球派という点も踏まえると四死球数はそれほど多くない。

球種別投球割合


 
 上記は2020年の球種別投球割合だ。46.9%と投球の半分近くを占めるフォーシームを主体にカーブ、カッターの3球種を投じた。2019年まで投げていたチェンジアップ、2018年まで投げていたシンカーも持ち球にあるが、2020年は球種を絞って投球を組み立てていた。
 
 決め球の変化球はカーブだ。パワーカーブ系の軌道で鋭く曲がり、2020年は23奪三振のうち15奪三振をマーク。キャリアで最も三振を奪っており、大きな武器といえそうだ。

左右別相性

 シーズンごとにばらつきはあるが、左打者に苦戦している傾向が強い。2019年は対右打者に打ち込まれて対左打者を抑え込んだが、左打者の外に逃げていくチェンジアップを封印した2020年は、防御率12.86と大幅に悪化。同年も三振は奪えていたが、相性の悪さが顕著に見られた。



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