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ヤクルトの新助っ人ホセ・オスナとは 内外野守れるユーティリティー、コンタクト率高い中距離タイプ【成績データ分析】

2020/12/24

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 ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、メジャーリーグで輝かしい実績を残した選手の来日も珍しくなく、昨オフはメジャー通算1939安打を放ったアダム・ジョーンズ外野手や、遊撃手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験を持つアルシデス・エスコバー内野手らビッグネームも来日した。
 

 
 新たな助っ人外国人選手の中にも、メジャーリーグで活躍した選手が名を連ねている。ここでは経歴、メジャー時代のデータに着目し、各選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回は2021年シーズンをヤクルトでプレーするホセ・オスナ内野手だ。

経歴

 オスナは、ベネズエラ出身の28歳。身長188センチ、体重106キロ。右投右打の内野手兼外野手だ。2017年にピッツバーグ・パイレーツでメジャーデビューを果たし、自己最多の104試合に出場。期待値の高さを伺わせた。 
 
 2019年は投手としても2試合に登板するなどユーティリティー性を発揮。打率.265、10本塁打、36打点、OPS.766(出塁率.310+長打率.456)をマークしてブレイクを予感させたが、今季は26試合の出場にとどまり、打率.205、4本塁打、11打点、OPS.641(出塁率.244+長打率.397)に終わった。
 
 MLB通算成績は、276試合出場、打率.241、159安打、24本塁打、88打点、OPS.710(出塁率.280+長打率.430)となっている。

プレースタイル

 打撃面では、コンタクト率の高さが目立つ。2017年は215打席で40三振、昨季は285打席で48三振と三振率は低く、スラッガータイプではないが、昨季は2桁10本塁打をマーク。広角に強い打球を放つことができる。懸念されるのは選球眼だ。2017年は9四球、昨季は18四球と積極的に勝負を仕掛けるフリースインガーで、4年間で出塁率3割を超えたのは1度だけ。相関して打率もやや低水準となっている。
 
 守備面は、一塁、三塁、左翼、右翼を守れるユーティリティー性を持つ。近年守備機会が増加している内野守備では、75試合を守った一塁で守備率.990、三塁守備は31試合で守備率10割と高い安定感を見せた。一方で左翼、右翼合わせて79試合を守った外野守備は、守備範囲も広くなく守備率.970と不安を残しているが、強肩と正確な送球で補殺を決める場面もあり、ポテンシャルの高さを垣間見せた。

ゾーン別打率


 
 上記は今季のゾーン別打率だ。内角で高打率を残し、外角の球に苦戦を強いられた。しかし、昨季は一転して外角を得意とするなどシーズンごとに異なり、明確な弱点は見られない。内角の真ん中から低めのゾーンは高打率を残しているシーズンが多く、ホットゾーンといえるだろう。

球種別

 球種別の成績も、シーズンごとに大きく異なる。本塁打数を見ると、速球を本塁打としたものが通算24本のうち17本と多い。一方で、チェンジアップなどのオフスピードピッチに対してはわずか1本だが、2018、2019年は打率.270以上を残すなど球種ごとにアプローチを変え、速球は長打、遅球は単打の多い傾向が見られた。

左右別相性

 左投手に強く、右投手を打ちあぐねているシーズンが多い。特に今季は、対左投手が打率.292、対右投手が打率.167と大きく開きが見られた。対戦数の多さから、放った本塁打は対右投手が多いが、長打率に関しても打率同様の結果となった。



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