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丸佳浩、村田修一、山口俊…積極的なFA補強図る巨人、明暗分かれるFA入団選手の活躍は?<2010年代編>

2020/12/11

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 日本野球機構(NPB)は5日、フリーエージェント(FA)宣言選手を公示。7選手がFA権行使を表明した。
 

 
 FA市場で、例年活発な動きを見せているのが読売ジャイアンツだ。1993年に制度が設立されて以降、落合博満氏(当時中日ドラゴンズ)、清原和博氏(当時西武ライオンズ)、小笠原道大氏(当時北海道日本ハムファイターズ)ら26人の選手を獲得。今季も横浜DeNAベイスターズからFA宣言した井納翔一投手、梶谷隆幸外野手の獲得に乗り出すと報じられている。
 
 一方で、移籍後に期待通りの活躍を見せる選手だけでなく、成績低迷に陥る選手も多くいる。今回は、巨人が2010年代にFA移籍で獲得した選手たちを振り返る。

2011年

杉内俊哉(福岡ソフトバンクホークスから移籍)
投手
巨人での通算成績 91試合(571回)、39勝22敗、559奪三振、防御率3.03(2012年〜2018年)
 
 福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)時代には2度の最多奪三振など奪三振能力に長けていた杉内。巨人でも移籍初年度から12勝4敗、勝率.750、172奪三振で最高勝率、最多奪三振の投手2冠に輝いた。同年から3年連続2桁勝利を挙げるなど活躍を続けたが、2015年途中に右股関節を痛めて長期離脱。懸命のリハビリを続けたが、一軍復帰は果たせず、2018年限りで現役を引退した。
 
村田修一(横浜ベイスターズから移籍)
内野手
巨人での通算成績 795試合、打率.274、765安打、109本塁打、391打点、6盗塁(2012年〜2017年)
 
 横浜時代には2年連続本塁打王を獲得するなど長距離砲として「4番・三塁」を主戦場とした村田。移籍初年度こそ低調な成績に終わったものの、2013年には打率.316、25本塁打をマークした。巨人では豪快な本塁打こそ減少したが、状況に応じた打撃とゴールデングラブ賞を3回受賞した三塁守備で攻守に渡りチームに貢献した。

2013年

大竹寛(広島東洋カープから移籍)
投手
巨人での通算成績 126試合(404回2/3)、25勝23敗24ホールド、280奪三振、防御率3.85(2014年〜)
 
 広島時代には主に先発を務め、エースの役割を担った大竹。巨人では移籍初年度こそ9勝を挙げたが、以降は登板機会が減少し、勝ち星も伸び悩んだ。しかし昨季はリリーフ転向が転機となり、安定した投球でチームのリーグ優勝に貢献。今季は故障で出遅れるも、昨季を上回る16ホールド、防御率2.59をマークするなどリリーフ陣に欠かせない存在となっている。
 
片岡治大(埼玉西武ライオンズから移籍)
内野手
巨人での通算成績 271試合、打率.246、211安打、18本塁打、72打点、49盗塁(2014年〜2017年)
 
 西武では4年連続盗塁王を獲得するなど球界屈指の韋駄天となった片岡。故障の多さが心配されたが、移籍初年度は規定打席に到達し、打率.252ながら24盗塁をマークした。翌2015年も21盗塁を決めたが、以降は懸念されていた故障に悩まされ、2017年限りで現役を引退した。

2014年

相川亮二(東京ヤクルトスワローズから移籍)
捕手
巨人での通算成績 106試合、打率.264、47安打、4本塁打、24打点、1盗塁(2015年〜2017年)
 
 捕手では初となる巨人へのFA移籍を果たした相川。ヤクルトでは出番を減らしており、出場機会を求めての巨人入りとなった。しかし移籍初年度は故障により40試合の出場にとどまると、翌2016年以降は控え捕手に回ることも増え、2017年限りで現役を引退した。
 
金城龍彦(横浜DeNAベイスターズから移籍)
外野手
巨人での通算成績 36試合、打率.233、21安打、1本塁打、10打点、1盗塁(2015年)
 
 横浜では首位打者も獲得した金城。年々出場機会が減少し、2014年オフに現役引退を打診されたためFA移籍を決断した。巨人では開幕一軍入りも36試合の出場に終わり、同年限りで現役を引退した。

2015年

脇谷亮太(埼玉西武ライオンズから移籍)
内野手
FA移籍後の通算成績 106試合、打率.192、33安打、1本塁打、7打点(2016年〜2017年)
 
 巨人へ出戻りする形となった脇谷。2013年オフに片岡治大の人的補償により西武へ移籍して以来、3年ぶりの古巣復帰となった。復帰後は2年間プレー。出場機会は多くなかったが、プロ野球人生をスタートさせた巨人で現役生活を終えた。

2016年

山口俊(横浜DeNAベイスターズから移籍)
投手
巨人での通算成績 60試合(345回)、25勝14敗1セーブ1ホールド、354奪三振、防御率3.47(2017年〜2019年)
 
 横浜ではクローザーの役割も担い、2014年途中からは先発に転向した山口。移籍初年度は故障や出場停止処分などにより4試合の登板に終わったが、翌2018年は無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成するなど9勝を挙げた。昨季は15勝4敗、勝率.789、188奪三振、防御率2.91で最多勝、最高勝率、最多奪三振の投手3冠と目覚ましい活躍を見せ、オフに球団初のポスティングシステムを利用してメジャー移籍を果たした。
 
森福允彦(福岡ソフトバンクホークスから移籍)
投手
巨人での通算成績 39試合(27回)、1勝3敗9ホールド、23奪三振、防御率4.33(2017年〜2019年)
 
 ソフトバンク時代には、主に左キラーのワンポイントリリーフとして抜群の安定感を発揮した森福。移籍初年度は30試合登板で防御率3.05をマークした。しかし以降は不安定な投球が続き、登板機会が激減。昨オフに戦力外通告を受け、現役を引退した。
 
陽岱鋼(北海道日本ハムファイターズから移籍)
外野手
巨人での通算成績 322試合、打率.259、221安打、24本塁打、97打点、7盗塁(2017年〜)
 
 日本ハム時代には走攻守に渡る活躍を見せていた陽だが、移籍後は規定打席に到達したシーズンはなく、昨季は移籍後最多の110試合に出場したが、今季は38試合の出場に終わっている。

2017年

野上亮磨(埼玉西武ライオンズから移籍)
投手
巨人での通算成績 38試合(89回1/3)、5勝6敗4ホールド、70奪三振、防御率4.53(2018年〜)
 
 西武時代には2桁勝利を2度マークした野上は、移籍後も先発ローテーションの一角として期待されたが、不安定な投球が続いて2年で5勝と成績が急落。今季は一軍登板なしに終わった。

2018年

炭谷銀仁朗(埼玉西武ライオンズから移籍)
捕手
巨人での通算成績 114試合、打率.226、51安打、7本塁打、33打点(2019年〜)
 
 西武では正捕手を務めていた炭谷だったが、2018年は併用が続いて出番が激減。出場機会を求めてのFA移籍となった。巨人でも併用が続いているが、昨季は主に若手投手が先発登板する試合でマスクを被り、58試合の出場ながら打率.262、6本塁打と打撃でも存在感を放った。
 
丸佳浩(広島東洋カープから移籍)
外野手
巨人での通算成績 263試合、打率.288、276安打、54本塁打、166打点、20盗塁)2019年〜)
 
 広島時代には「3番・中堅」を主戦場として2016年からセ・リーグ3連覇を達成し、個人では2017年から2年連続シーズンMVPに輝いた丸。巨人でもその打棒を遺憾無く発揮している。今季は開幕直後の打撃不振を乗り越え、打率.284、27本塁打をマーク。リーグ2連覇に大きく貢献し、自身は5年連続でセ・リーグを制することとなった。
 
 
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