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二塁手初の守備率10割達成した菊池涼介、失策数大幅減の坂本勇人…2020年シーズンのゴールデングラブ賞は?<セ・リーグ編>

2020/12/03

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 福岡ソフトバンクホークスの4連覇で幕を閉じた2020年のプロ野球。今後発表されていく表彰には、守備の名手に与えられる第49回三井ゴールデン・グラブ賞も控えている。
 

 
 「守備のベストナイン」と評されるゴールデングラブ賞は、プロ野球担当記者による投票で受賞者が決定。選考対象となる選手の基準は、以下の通り。
 
・投手は規定投球回数以上投球していること、又はチーム試合数の1/3以上登板していること
・捕手はチーム試合数の1/2以上捕手として出場していること
・内野手はチーム試合数の1/2以上1ポジションの守備についていること
・外野手はチーム試合数の1/2以上外野手として出場していること
 
 今回はセントラル・リーグのゴールデングラブ賞の行方を予想していく。

投手

 投手部門は、読売ジャイアンツの菅野智之投手、広島東洋カープの森下暢仁投手、中日ドラゴンズの大野雄大投手が有力候補に挙がるが、守備率10割の菅野、森下がやや有利か。しかし大野雄の補殺数28は2投手を大きく上回っている。菅野が受賞すれば4度目、森下、大野雄は初受賞となる。
 
菅野智之 20試合、守備率1.000、刺殺9、補殺17、失策0、併殺1
森下暢仁 18試合、守備率1.000、刺殺9、補殺17、失策0、併殺3
大野雄大 20試合、守備率.972、刺殺7、補殺28、失策1、併殺2

捕手

 捕手部門は、3年連続受賞を狙う阪神タイガースの梅野隆太郎捕手と中日ドラゴンズの木下拓哉捕手の争いか。梅野は、昨季から出場機会を減少させたが、捕逸は1つのみと今季も安定したブロッキング能力を発揮した。対する木下は、大野雄とともに今季のセ・リーグ最優秀バッテリー賞を受賞。捕逸は4つと劣るが、盗塁阻止率は両リーグ断トツトップの.455をマークした。梅野が受賞すれば3度目、木下は初受賞となる。
 
梅野隆太郎 97試合、守備率.996、刺殺627、補殺68、失策3、併殺4、捕逸1、盗塁阻止率.333
木下拓哉 87試合、守備率.997、刺殺599、補殺58、失策2、併殺7、捕逸4、盗塁阻止率.455

一塁手

 一塁手部門は、中日のダヤン・ビシエド内野手が最有力だ。今季は失策1、守備率.999と安定した一塁守備を披露。柔らかいグラブさばきで両リーグトップの刺殺数937をマークした。次点では巨人の中島宏之内野手が守備率.995としている。ビシエドなら初受賞、中島は通算4度目、一塁手部門では初受賞となる。
 
ダヤン・ビシエド 109試合、守備率.999、刺殺937、補殺67、失策1、併殺89
中島宏之     88試合、守備率.995、刺殺589、補殺29、失策3、併殺47

二塁手

 二塁手部門は、広島の菊池涼の8年連続受賞がほぼ確実だ。今季は二塁手初の守備率10割を達成。昨季は失策10と精彩を欠いた名手は、コンディション維持の難しい今季に完全復活を遂げた。次点では巨人の吉川尚輝内野手が守備率.993をマークしている。菊池涼が受賞すれば8度目、吉川尚は初受賞となる。
 
菊池涼介 103試合、守備率1.000、刺殺193、補殺310、失策0、併殺66
吉川尚輝 104試合、守備率.993、刺殺183、補殺242、失策3、併殺51

三塁手

 三塁手部門は、混戦が予想される。三塁手守備率トップは.982をマークした中日の高橋周平内野手。高い守備力で2年連続受賞を狙う。対して巨人の岡本和真内野手は、守備率.971、失策8と安定感では劣るが、守備範囲は広く、難しい打球を処理する場面も目立った。他にも阪神の大山悠輔内野手、横浜DeNAベイスターズの宮﨑敏郎内野手も候補となる。高橋、宮﨑が受賞すれば2度目、岡本、大山は初受賞となる。
 
高橋周平 106試合、守備率.982、刺殺65、補殺201、失策5、併殺18
大山悠輔 108試合、守備率.976、刺殺68、補殺179、失策6、併殺13
宮﨑敏郎 112試合、守備率.974、刺殺53、補殺170、失策6、併殺18
岡本和真 118試合、守備率.971、刺殺77、補殺192、失策8、併殺12

遊撃手

 遊撃手部門は、巨人の坂本勇人内野手の2年連続受賞が堅そうだ。昨季の守備率.979、失策12から守備率.991、失策4へと大きく改善。持ち前の確実性を取り戻した。
昨季、守備率で坂本を上回った京田陽太内野手は、全120試合に出場して守備率.977ながら、遊撃手リーグトップの補殺数361、併殺73を奪った。坂本が受賞すれば4度目、京田は初受賞となる。
 
坂本勇人 113試合、守備率.991、刺殺176、補殺288、失策4、併殺65
京田陽太 120試合、守備率.977、刺殺182、補殺361、失策13、併殺73

外野手

 外野手部門は、例年同様に熾烈な争いが繰り広げられている。昨季のゴールデングラブ賞を受賞した3選手は、今季も強い存在感を放った。3年連続受賞を狙う中日の大島洋平外野手は、昨季に続く守備率10割は逃したが、補殺数を大きく伸ばすなど衰え知らずの守備力を見せた。
 
 続いて2年連続受賞を狙う広島の鈴木誠也外野手と阪神の近本光司外野手。鈴木は持ち味の強肩を活かして外野手リーグトップの補殺数8をマークし、守備率も.991と昨季を上回った。近本は失点に絡むミスも目立ち、守備率は.987となったが、俊足を活かした守備範囲は球界随一。刺殺数229は外野手両リーグトップの数字となった。初受賞を目指すDeNAの梶谷隆幸外野手も候補の1人。ヤクルトの青木宣親外野手は守備率10割を誇ったが、左翼手の受賞は希少で、7度目の受賞は傾向から見ても厳しいだろう。
 
鈴木誠也 118試合、守備率.991、刺殺210、補殺8、失策2、併殺0
大島洋平 118試合、守備率.990、刺殺202、補殺5、失策2、併殺2
梶谷隆幸 107試合、守備率.988、刺殺171、補殺0、失策2、併殺0
近本光司 119試合、守備率.987、刺殺229、補殺5、失策3、併殺1
青木宣親 99試合、守備率1.000、刺殺190、補殺6、失策0、併殺3
 
 
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