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先発で存在感示すサンチェス、途中加入も高い貢献度ウィーラー、パーラは故障… 2020年シーズンの助っ人外国人選手を振り返る<巨人編>

2020/11/28

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 2020年シーズンの全日程を消化したプロ野球。今季は特例事項として外国人枠が「5」に増加し、例年以上に各球団の運用方針が異なった。入れ替わりの激しい助っ人外国人選手の活躍は、その年のチーム成績に大きな影響を与えている。
 

 
 今回は、2020年シーズンに読売ジャイアンツへ在籍した支配下助っ人外国人選手の今季成績を振り返っていく。

投手

C.C.メルセデス
投打   左投両打
今季成績 11試合(58回)、4勝4敗、45奪三振、防御率3.10、WHIP1.24
 
 来日4年目のシーズンを終えたメルセデス。貴重な先発左腕として今季も開幕ローテーション入りを果たした。7月は防御率2.25と安定した投球を見せていたが、8月中旬に左肘の違和感を訴えて登録抹消となった。9月上旬に復帰も、2試合に登板したのみで再び抹消され、そのままシーズンを終了。来季に向けて左肘のクリーニング手術を受けた、
 
ルビー・デラロサ
投打   右投右打
今季成績 35試合(31回2/3)、2勝17セーブ5ホールド、28奪三振、防御率2.56、WHIP1.23
 
 来日2年目のシーズンを終えたデラロサ。今季も開幕からクローザーを務めたが、7月上旬に左脇腹の肉離れにより登録抹消となった。8月中旬にようやく復帰を果たすと、再びクローザーの役割を担い、チームのリーグ2連覇に尽力した。来季も残留が基本線となっている。
 
エンジェル・サンチェス
投打   右投両打
今季成績 15試合(87回2/3)、8勝4敗、59奪三振、防御率3.08、WHIP1.23
 
 韓国リーグ(KBO)で先発として目覚ましい活躍を見せ、オフに大型契約で加入した新戦力のサンチェス。開幕前の実戦では不安定な投球が続き、実力が疑問視されたが、開幕2連勝と上々のデビューを飾った。7月下旬には右肩の違和感を訴え、一度登録抹消となったが、レギュラーシーズンでは菅野智之投手、戸郷翔征投手に次ぐ8勝をマーク。日本シリーズでは第3戦に先発し、7回途中3失点と試合を作った。
 
チアゴ・ビエイラ
投打   右投右打
今季成績 27試合(24回2/3)、1敗2ホールド、29奪三振、防御率3.28、WHIP1.78
 
 リリーフとして期待された新戦力のビエイラ。開幕は一軍で迎えるも、制球難を露呈し、すぐに二軍落ちとなった。以降も改善が見られず、レギュラーシーズンでは一、二軍を行き来したが、9月下旬に昇格後はまずまずの投球を続け、日本シリーズでは第4戦に登板。164キロを2度マークする圧巻の投球で三者凡退に抑えた。来季も残留が濃厚だ。
 
ナティーノ・ディプラン
投打   右投右打
今季成績 2試合(2回1/3)、2奪三振、防御率19.29、WHIP3.86
 
 昨オフに育成選手として入団したディプラン。オープン戦で好投を続け、3月31日に支配下契約を勝ち取った。二軍で先発としてアピールし、8月26日ヤクルト戦で一軍デビューを果たしたが、1回3失点と打ち込まれて二軍落ち。以降もアピールできず、今季限りでの退団が決まっている。

野手

ヘラルド・パーラ
投打   左投左打
守備位置 外野手
今季成績 47試合、打率.267、39安打、4本塁打、13打点、OPS.689(長打率.384+出塁率.305)
 
 メジャーではゴールドグラブ賞を2度受賞した名手としても知られ、昨季のワールドチャンピオンとなった新戦力のパーラ。開幕3連戦で2本塁打と好スタートを切り、7月も打率.313と機能していたが、調子を落としていた8月中旬に右膝の違和感のため登録抹消となった。再昇格後も調子を取り戻せず、最終的に47試合出場にとどまり、日本シリーズの出場もなかった。
 
イスラエル・モタ
投打   右投右打
守備位置 外野手
今季成績 9試合、打率.222、2安打、1本塁打、4打点、1盗塁、OPS.919(長打率.556+出塁率.364)
 
 来日2年目のシーズンを終えたモタ。今季はオープン戦で猛アピールし、2月28日に支配下契約を勝ち取った。開幕は二軍スタートとなったが、8月下旬に初昇格。22日広島戦では初本塁打を放ち、今後の活躍に期待がかかった。しかし以降は結果を残せず、下旬に二軍降格。今季限りでの退団が決まった。
 
ゼラス・ウィーラー
投打   右投右打
守備位置 三塁手、外野手、一塁手
今季成績 98試合、打率.247、65安打、12本塁打、36打点、3盗塁、OPS.727(長打率.418+出塁率.309)
 
 6月25日に東北楽天ゴールデンイーグルスとの交換トレードで加入したウィーラー。楽天ではしぶとい打撃で約5年間に渡り活躍を続けた。移籍後は本職の三塁ではなく、主に左翼、一塁で出場も、攻守で強い存在感を放った。終盤は成績を落としたが、ムードメーカーとしてチームを鼓舞するなどプレー以外の面でも貢献。日本シリーズでは全4試合にスタメン出場し、第2戦では2ラン本塁打を放つなどチームの得点源となった。来季も残留が濃厚だ。
 
エスタミー・ウレーニャ
投打   右投右打
守備位置 一塁手、三塁手、二塁手、外野手
今季成績 11試合、打率.167、3安打、OPS.417(長打率.167+出塁率.250)
 
 昨オフに育成選手として入団したウレーニャ。二軍でアピールを続けて9月17日に支配下契約を勝ち取り、下旬に初昇格を果たした。今季は11試合の出場で打率.167となったが、開幕から支配下選手として迎える来季は、飛躍が期待される。
 
 
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