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ソフトバンク・和田毅、日本シリーズで抜群の安定感。初登板は17年前、全試合で5回以上2失点以内【日本シリーズ2020】

2020/11/25

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 福岡ソフトバンクホークスと読売ジャイアンツによる「SMBC日本シリーズ2020」第4戦(7回戦制)が25日、福岡PayPayドームで行われる。試合に先立って予告先発投手が発表され、王手をかけるソフトバンクは和田毅投手が本拠地のマウンドに立つ。
 

 
 昨年は38歳にして優勝決定試合の勝利投手となった和田。39歳となった今季も、シーズンでは16登板で8勝1敗、防御率2.94と高い安定感を示し、層の厚いホークスの強力ローテーションの一角を担った。
 
 老獪なピッチングで相手打線を支配する左腕だが、大舞台でも絶大な力を発揮する“シリーズ男”でもある。初めて日本シリーズの舞台に立ったのは、17年前の2003年阪神タイガース戦だ。当時ダイエーのルーキーだった和田は、14勝(5敗)を挙げる活躍で先発ローテーションに定着。日本シリーズでは第3戦と、最終第7戦に先発登板。7戦では、新人ながら完投勝利を記録し、胴上げ投手となった。
 
 2011年には2度目の日本シリーズに登場(対中日)。初戦を8回2安打1失点の内容で試合を作ったが、リリーフがつかまり勝ち負けつかず。第6戦では、5回2失点と試合を作ったが、打線が精彩を欠き、負け投手となった。このオフ海外FA権を行使し、メジャーリーグへと戦いの場を移した。
 
 2016年に日本球界復帰を果たした和田は、15勝5敗と変わらぬ実力を発揮するも、シーズン終盤に離脱し、ポストシーズンで投げることはできなかった。2017年には自身3度目の日本シリーズ(対DeNA)のマウンドに上がり5回2失点の粘投だったが、敗戦投手となっている。
 
 2018年は左肩の故障でシーズンを棒に振ったが、昨季再び1軍の舞台に返り咲き。シーズンでは12試合で4勝4敗、防御率3.90だったが、日本シリーズでは巨人相手に5回無失点と貫禄を見せつけた。
 
 ここまで日本シリーズで出場した6試合すべてで5回以上を投げ。2失点以内に抑えている和田。シリーズ通算成績は、6試合(38投球回)で、防御率は驚異の1.89だ。きょう25日に行われる第4戦でも、和田のピッチングから目が離せない。
 
 和田の日本シリーズでの成績は以下の通り。
 
■2003年
2試合(15投球回)1勝0敗、1完投、5奪三振、3失点、防御率1.80
 
■2011年
2試合(13投球回)0勝1敗、11奪三振、3失点、防御率2.08
 
■2017年
1試合(5投球回)0勝1敗、5奪三振、2失点、防御率3.60
 
■2018年
出場なし
 
■2019年
1試合(5投球回)1勝0敗、6奪三振、無失点、防御率0.00
 
■日本シリーズ通算
6試合(38投球回)、2勝2敗、27奪三振、防御率1.89