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沢村賞は中日・大野雄大が初受賞 断トツの10完投6完封で菅野智之との一騎打ち制す

2020/11/24

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 中日ドラゴンズの大野雄大投手が23日、2020年度の「沢村賞」に選出。自身初受賞となった。
 

 
 日本プロ野球で投手最高の栄誉である「沢村栄治賞」は、シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる。選考基準は(1) 25登板以上(2) 15勝以上(3) 勝率6割以上(4) 200イニング以上(5) 10完投以上(6) 防御率2.50以下(7) 150奪三振以上の7項目。昨今は投手分業制の確立で、投球回と完投の基準をクリアすることが困難となったため、2018年からは補足項目としてクオリティスタート率(QS率)に近い「7回自責点3以内の試合」の割合も追加された。
 
 今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、試合数が「120試合」に減少したため登板数、投球回の基準をクリアした投手はいなかったが、今季の大野雄は20試合(148回2/3)を投げ、11勝6敗、勝率.647、10完投、148奪三振、防御率1.82をマークし、最優秀防御率と最多奪三振のリーグ投手2冠を獲得。鬼門の完投数を含む両リーグ唯一の3項目の基準をクリアし、初の栄誉を手にした。
 
 もう一人の有力候補に挙げられていた読売ジャイアンツの菅野智之投手は、今季20試合(137回1/3)を投げ、14勝2敗、勝率.875、3完投、131奪三振、防御率1.97で最多勝と最高勝率の投手2冠を獲得するなど遜色ない成績を残したが、完投数の差も響き、一騎打ちの末に3度目の受賞を逃した、