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ヤクルト、バレンティンの穴は塩見泰隆が埋める。世代交代の象徴へ「トリプルスリーを狙います」

2020/02/17

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外野手は高齢化進む

 東京ヤクルトスワローズが2月1日から春季キャンプをANA BALL PARK浦添(沖縄県浦添市)で行っている。最下位に沈んだ昨季からの躍進に向け、今季のキーマンは誰になるのか。スポーツ・チャンネル『DAZN(ダゾーン)』が、注目ポイントを伝えている。
 
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 「2020の主役は誰だ?」をテーマに、各球団を取材する企画「12球団 キャンプキャラバン」。第15回は、ヤクルトについて特集された。
 
 2020年の主役として解説の橋上秀樹氏が挙げたのは、「『3割30本』のポテンシャルがある」と太鼓判を押した塩見泰隆外野手。帝京大、 JX-ENEOSを経て2017年ドラフトでプロ入りした塩見は、3年目の今季勝負の年となる。
 
 昨季は、オープン戦で好成績を残して飛躍が期待されたものの、公式戦では45試合の出場で打率.182と精彩を欠いた。だが今年は「(ブレイクする)気持ちは入っている」と、充実したキャンプを過ごしているようだ。
 
 チームの外野手事情としては、主砲だったウラディミール・バレンティンがソフトバンクへ移籍し、レギュラー陣は青木宣親、雄平、坂口智隆ら高齢化が進む。外野手の枠には十分入り込む余地があるだけに、今年のレギュラー奪取は至上命題となる。本人も、「僕の売りは“足”なので、広い守備範囲武器に(勝負したい)」と意欲を燃やしている。
 
 今年の目標を問われると、レギュラー定着と前置きした上で「3割30盗塁」を掲げた塩見。しかし、解説の橋上氏に、30本塁打を促されると、「トリプルスリーを狙います」と訂正した。前人未到のトリプルスリー3度を達成し、代名詞的存在ともなっている山田哲人の背中も参考になるはずだ。
 
 
 ヤクルトは、攻撃力こそリーグ屈指のものがあるにもかかわらず、高齢化もあり投手力と守備力に課題を抱えて昨季は最下位となった。オフの補強で戦力に厚みは増したものの、生え抜きの若手選手の台頭は、チームの躍進へ不可欠なピースとなる。3年目の塩見がレギュラーに定着できれば、世代交代への足掛かりとなるはずだ。