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球団初3連覇のソフトバンク・工藤公康監督「こんな幸せ者はいない」 目潤ませ感謝の言葉溢れる【日本シリーズ第4戦】

2019/10/23

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「力不足」痛感したパ2位から再びの頂点

 読売ジャイアンツと福岡ソフトバンクホークスによる「SMBC日本シリーズ2019」第4戦が23日、巨人の本拠地東京ドームで行われ、ソフトバンクが4-3で勝利。無傷の4連勝で3年連続の日本一に輝いた。
 
 ソフトバンクが初戦からの4連勝で球団史上初となる日本シリーズ3連覇を果たした。また、球団創設30年目で巨人をこの大舞台で下し、セントラル・リーグ全6球団を制して日本一の称号を手にしている。
 
 試合は、先発の和田毅投手が5回わずか1安打投球で巨人打線を封じれば、打線は4回に巨人先発の菅野智之投手からジュリスベル・グラシアル外野手がシリーズ3本塁打目となる3ランで先制。2度1点差に詰め寄られたが、最後はクローザーの森唯斗投手が9回を無失点に抑えて歓喜の瞬間を迎えた。
 
 パシフィック・リーグは2年連続で2位に終わったが、クライマックスシリーズ(CS)からの短期決戦の強さはこれまでと変わらなかった。ファーストステージ第2戦から日本シリーズ第4戦まで10連勝。1シーズンでのポストシーズン10連勝はプロ野球記録だ。
 
 就任5年目で3度目の日本一に導いた工藤公康監督は、ナインの手によって10度宙に舞った。そして直後のインタビューで「本当に最高の気分。ありがとうございます!」と第一声。そして「胴上げしてもらって申し訳ない気持ちでいっぱい」と話し、「もっともっとできることが沢山あったのではないかと反省をしながら過ごしていた」とシーズンを振り返った。
 
 しかし、そんな苦しみの中でも支えになったのは周囲の力。「コーチ、スタッフ、そして何よりも選手のみんなが勝ってくれることで少しずつ勇気をもらって、ここまで来ることができた」と感謝し、仲間たちの苦労をねぎらっていた。
 
「力不足」を感じたペナントレースから、「もう一度日本一を」という思いを胸に刻み臨んだポストシーズンで再び頂点に駆け上がった。
 
 指揮官はうっすら目を潤ませながら、「最後に笑っていたいという強い気持ちがあって、ここまで頑張ってきた。クライマックスのファーストステージ、最初に負けてから10連勝。もう本当に、こんなに素晴らしい仲間と野球ができて、こんな幸せ者はいない。本当にありがとうございます」とコメント。帽子を脱ぎ、お立ち台の上で頭を下げた。
 
 3連勝しているとはいえ、「ベンチにいて震えるぐらい」だったという巨人を応援するファンの声。「こんなにもプレッシャーがかかるのか」と重圧を感じていた。しかし、「これが“ザ・日本シリーズ”かな」と割り切る覚悟を持って、最後までグラウンドにいる選手たちを信頼。また、「ジャイアンツの声援に負けないぐらいの大きな声援を選手にくれた」と敵地・東京ドームに集まってくれたファンにも感謝を伝えていた。
 
 
取材・森田深志、文・ベースボールチャンネル編集部