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「打ち勝つ」で活路のロッテ 首位打者“確変”の清田に続き、青松敬鎔に出番を【ほぼ週刊マリーンズ#4】

鬼門でもあった長期ロードを6勝5敗で切りぬけ、セリーグ首位のDeNA相手にも勝ち越し。極端な“投低打高”の戦いを強いられながらも、5月末までの50試合を終えた時点で、5割をキープするマリーンズ。今回はそんな特殊なチーム状況だからこそ、1軍のチャンスを与えてほしい、目下、イースタン本塁打王のあの男、青松敬鎔についてだ。

2015/06/01

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打線の起爆剤となりうる青松敬鎔という名の可能性

 だからこそ、マリーンズの首脳陣には、新しい力、活きのいい選手をファームから引き上げて、チーム内の新陳代謝を活発化させること。より具体的に言えば、目下、イースタンでホームラン王と絶好調のあの男、青松敬鎔の1軍昇格という選択肢を、ぜひとも真剣に考えてもらいたい。

 確かに、伊東監督にしてみれば、プロ10年目で通算6本しかヒットを打っていない選手を、いきなり1軍で起用するのは“賭け”以外のなにものでもないだろう。

 だが、持てるポテンシャルがいつ開花するかがわからないのも、プロ野球の醍醐味のひとつ。清田に続けとばかりに、生えぬきの青松が躍動する姿を、ファンは少なからず心待ちにしているし、イースタン48試合で打率.319(3位)、12本塁打(1位)、29打点(2位)の彼には、1軍に上げるに足る十分な“資格”もすでにある。(※成績は5月31日時点)

「下で結果を出せば、間違いなく上げてもらえる」という安心感が、ファームにいる選手たちのモチベーションにつながり、それがチーム内にさらなる競争を呼び起こすことを考えても、青松はまさにいまこの瞬間こそが“使いどき”と言っても過言ではないのだ。

 ちなみに先日別の媒体の取材で、マリーンズOBの愛甲猛氏にお会いした際に、清田の覚醒に際して、こんなことを言っていた。

「いまのマリーンズにはメンタルの弱い選手が多い。そういうヤツらは『どんなことがあっても試合に出してやる』と言ってやるだけで、劇的に変わるもんだよ。(当時の監督の)有藤さんからそうやって言われて3割を打てるようになった、経験者の俺が言うんだから間違いないよ」

 スタメンに定着した愛甲氏が、その後、オリオンズ時代のロッテの中心選手へと飛躍したことはすでに周知の通り。本人によれば、抜擢1年目は、そうした“確約”と同時に、試合の有無にかかわらず、毎日10本のポール間ダッシュと1時間の特打を課されていたという。

 清田の場合は、荻野、岡田幸文、サブローらの不調による、言わば“消去法”で訪れたチャンスと言えなくもない。だが、そうしたチャンスも、与えてもらわないことには活かせないし、そこに過酷なミッションがともなうとしても、それに立ち向かうのがプロである。

 いまこそ、青松にはそのチャンスが。マリーンズには、青松という起爆剤が必要だ。

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