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中日・高橋周平、月間猛打賞記録樹立なるか。視界にとらえる4つの記録と達成の可能性

2019/05/27

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 中日ドラゴンズの高橋周平内野手が、26日の東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)で3試合連続となる猛打賞を達成した。高橋は、5月に入ってから8度目の猛打賞で、プロ野球記録(2リーグ制以降12人目)に並んでいる。
 
 今季から主将を務める高橋は、ここまで47試合に出場し、打率.347(リーグ2位)、3本塁打、30打点。4月は月間打率2割台前半と精彩を欠いたが、5月に入って一気に成績を伸ばし、27日時点での5月の打率は.451。今月だけで37安打をマークしており、月間最多安打記録も視界にとらえている。
 
 残す試合は、横浜DeNAベイスターズとの3連戦(28~30日、岐阜・ナゴヤドーム)と読売ジャイアンツ戦(31日、東京ドーム)の4試合。今季の高橋はDeNA戦を最も得意としており、ここまで打率.480(25打数12安打)と驚異の打棒を発揮している。球団別の相性面においては、記録の更新に大きく期待を持てそうだ。
 
 一方で懸念もある。今季、対右投手は.400(130打数52安打)を誇る打率も、対左投手に限ると打率.175(40打数7安打)。この絶好調の3試合でも、高橋は14打席に立ったが、左腕との対戦は、中尾輝(一失)、石川雅規(二ゴロ、右安打)、ハフ(四球)の4打席のみで、9安打中8安打を右腕からマークしたことになる。
 
 あす28日からは左腕王国DeNAとの対戦となるが、幸い初戦の予告先発は右腕・平良拳太郎。ローテーション通りにいけば、第2戦で左腕の東克樹、3戦目は右腕の大貫晋一で、今季抜群の安定感を誇る左腕の今永昇太を回避できそうではある。調子を持続できれば、記録更新の可能性も十分にありそうだ。
 
 昨季レギュラーに定着し、さらなる飛躍を遂げようとしている高橋。今季のドラゴンズを引っ張る若きスターは、球史に新たな記録を刻めるか。
 
 
▽絶好調の高橋が挑む4つの記録(※記録は2リーグ制以降のもの)
 
■連続猛打賞記録
プロ野球記録 西沢道夫(1953、中日)、井口資仁(2003、ダイエー):5試合
 
■月間猛打賞記録
プロ野球記録 イチロー(1996、オリックス)、秋山翔吾(2015、西武)ら11人:8回
 
■月間安打記録
プロ野球記録 イチロー(1996、オリックス):48安打
セ・リーグ記録 ダヤン・ビシエド(2018、中日):47安打
 
■シーズン猛打賞記録
プロ野球記録 西岡剛(2010、ロッテ)、秋山翔吾(2015、西武):27回
セ・リーグ記録 アレックス・ラミレス(2007、ヤクルト)、マット・マートン(2010、阪神):24回