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12球団最低勝率からの“大逆襲”なるか 楽天、タイトルホルダー抱え充実の戦力で上位進出へ

2019/02/05

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2015年→2016年は叶わず…今季は若手&ベテランともに希望

 昨季NPBで12球団最低勝率を残してしまったのは、東北楽天ゴールデンイーグルスだった。58勝82敗3分で勝率.414。楽天が最低勝率をマークしたのは2015年以来3年ぶりで、その翌年2016年もパシフィック・リーグ5位に沈んでいる。今季こそ上位に食い込む“大逆襲”となるだろうか。
 
 最近5年間(2013年~2017年)で最低勝率を記録したのは、東京ヤクルトスワローズが3度(2013年~2014年、2017年)、楽天(2015年)とオリックス・バファローズ(2016年)がそれぞれ1度ずつだった。最も多いのはヤクルトだが、3度のうち2度は翌年リーグ1位、2位と優勝争いをしており、上手く挽回したと言える。オリックスも4位に浮上した。では、楽天はどうか。
 
 2015年は大久保博元監督の下、ゼラス・ウィーラー内野手やギャビー・サンチェス内野手ら助っ人が加わったが、チーム打率はリーグ最下位の.241。チーム防御率も3点台にこそ保ったもののハイレベルな争いに敗れ3.82でリーグ最下位だった。規定投球回を満たした則本昂大投手のみだった(10勝11敗、防御率2.91)のも寂しかった。最終的に57勝83敗4敗、勝率.407という成績でリーグ最下位、セ・パ両リーグ併せても最低勝率という結果に終わっている。
 
 翌年は、梨田昌孝氏が監督に就任したが、チーム打率はリーグ4位の.257、チーム防御率はリーグ5位の4.11で、最終順位は62勝78敗3分、勝率.443で5位だった。個人成績でも打撃では打率トップ10に1人も食い込まず、投手でも11勝を挙げた則本が規定投球回の防御率で4位(2.91)に入るのがやっと。投打ともに苦戦が強いられたことが分かる。それでも、2017年には2014年以来の3位に入り、CS進出を果たし暗闇を脱した。
 
 しかし、2018年は再びチームに暗雲が迫った。開幕当初指揮を執っていた梨田監督は6月に成績不振から辞任(21勝41敗1分、勝率.339)。交流戦も最下位に終わった。それでも、平石洋介氏が監督代行に就任後は37勝41敗2分(勝率.474)と負け越したものの、就任前までの敗戦ペースからは一変。最終的に58勝82敗3分で勝率は12球団中最低の.414となったが、田中和基外野手が最優秀新人賞(新人王)を獲得、加入2年目の岸孝之投手が最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、翌年へ向けた収穫と課題、そして希望を見出してのシーズン終了となった。
 
 そして、迎える今季2019年シーズンは、平石「監督」が開幕から指揮を執る。田中の3年目、岸の安定した投球に期待がかかる他、則本のルーキー年から7年連続2桁勝利、新加入の浅村栄斗内野手、新外国人、ドラフト1位の辰己涼介外野手、藤平尚真投手など若手有望株の活躍にも注目だ。美馬学投手、銀次内野手などのベテラン選手もまだまだ老け込む年齢ではないだけに、チーム内競争を激しく繰り広げ成績を向上させていきたいところ。2016年は叶わなかった“大逆襲”。今季こそは魅力ある戦力とともに実現の可能性が大いにあり得るだろう。