大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » プロ野球最新情報 » ソフトバンク » ソフトB、本拠から勢い衰えず4連勝で日本S連覇 工藤監督「満身創痍で突っ走ってくれた」

ソフトB、本拠から勢い衰えず4連勝で日本S連覇 工藤監督「満身創痍で突っ走ってくれた」

2018/11/03

text By



MVPはシリーズ史上初6連続盗塁阻止の甲斐

「SMBC日本シリーズ2018」の第6戦が3日、マツダスタジアムで行われ、福岡ソフトバンクホークスが2-0で広島東洋カープに勝利。1敗1分けから4連勝し2年連続9度目の日本一に輝いた。
 
 本拠地3連勝から再び敵地に乗り込んだソフトバンクが、勢いそのままに最後は圧巻の完封勝利で球団史上2度目の2年連続日本一を決めた。
 
 先発のリック・バンデンハーク投手が6回無失点と好投すれば、その女房役の甲斐拓也捕手が日本シリーズ新記録となる6連続盗塁阻止の快挙。そして打線も4回に西田哲朗内野手のスクイズで先制し、5回にはジュリスベル・グラシアル内野手のソロ本塁打でリードを広げ試合を優位に運んだ。
 
 試合後、工藤公康監督はインタビューで「最高に幸せ」と第一声。「選手たちはシーズン終盤からほぼ休むことなく満身創痍で突っ走ってくれた」と労った。パシフィック・リーグ2位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜いて、球団史上初の下剋上での日本一となったが「2位という悔しい思いをして、みんなでとにかく日本一目指して頑張ろうと、その強い思いでここまでくることができた」と振り返り、「選手が誰一人疑わずここまでこれた」とチーム一丸でのシリーズ制覇を喜んだ。
 
 相手はセントラル・リーグ3連覇を果たし、34年ぶりの日本一へ燃えていた広島。シリーズ序盤はこの広島の地で勝利を挙げることができず苦戦を強いられた。指揮官はこれについて「本当に広島さんは強くて、どこで復調するか、逆転されるか心臓もドキドキしながら見ていた」とコメント。そして「お互いが切磋琢磨することができて、僅かな差で僕らが勝った」と相手を称え、勝敗数以上に接戦だった心境を明かした。
 
 ソフトバンクは、これで日本シリーズ出場6回連続で日本一を達成。工藤監督にとっては3回の出場全てで日本一となり、パ・リーグ球団としては6年連続で日本一を手にしたことになる。また、今シリーズの最優秀選手(MVP)には甲斐が選ばれている。