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日本S初戦は両者譲らず8年ぶりドロー ソフトB、広島で計44人の選手が出場する死闘

2018/10/27

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 福岡ソフトバンクホークスと広島東洋カープによるSMBC日本シリーズ2018が27日、マツダスタジアムで開幕。第1戦は両チーム延長12回を戦い抜き、2-2の引き分けとなった。
 
 パシフィック・リーグ2位でクライマックスシリーズ(CS)を制し2年連続日本一を狙うソフトバンクと、セントラル・リーグを3年連続で制し34年ぶりの日本一を目指す広島が争うシリーズは、第1戦から激しい攻防が繰り広げられた。
 
 先に試合を動かしたのは本拠地の大声援を背にする広島。初回、ソフトバンク先発の千賀滉大投手に対し2番の菊池涼介内野手が左中間スタンドへ先制のソロを放つと、さらに1死一、二塁から松山竜平外野手の右前タイムリー安打で2点目を挙げた。
 
 いきなり追う展開となったソフトバンクは、4回まで無安打に抑えられていた広島先発の大瀬良大地投手に対して、5回に先頭の中村晃外野手がチーム初安打となる右前安打で出塁。その後2死二、三塁とチャンスが広がり、千賀に代わって打席に入ったアルフレド・デスパイネ外野手がセカンドへ内野安打。さらにファースト松山の捕球ミスが重なって2人の走者が一気に生還し、2-2の同点に追い付いた。
 
 2-2のまま9回を迎え、広島は8回からリリーフしている4番手のヘロニモ・フランスア投手が、5番から始まるソフトバンク打線を2者連続三振を含む3者凡退に抑える。この流れでサヨナラを狙いたいところだったが、2死一塁から盗塁を狙った代走の上本崇司内野手を、ソフトバンクの甲斐拓也捕手が好送球を見せタッチアウト。試合は延長戦に突入した。
 
 ソフトバンクは延長11回、広島6番手のジェイ・ジャクソン投手から2死一、三塁のチャンスを作り、さらに内川聖一内野手が7番手のジョニー・ヘルウェグ投手から死球を受け満塁。しかしここで代打の福田秀平外野手が左飛に打ち取られ勝ち越しはならなかった。
 
 大きなピンチをしのいだ広島は、延長10回から登板しているソフトバンク5番手の加治屋蓮投手に対して先頭の鈴木誠也外野手が中前安打で出塁するも、続く松山が投ゴロ併殺に倒れ2アウト。この後野間峻祥外野手がエラーによって出塁したが、直後に高谷裕亮捕手によって盗塁を阻止され、またしてもサヨナラとはいかない。
 
 広島は延長12回の守りを無失点とし、この試合の負けの可能性を消滅させる。そして直後の攻撃では、ソフトバンク6番手で登板した本来先発の高橋礼投手に対して、1死から安部友裕内野手が四球で出塁。ここで代打に告げられたのは今季限りでの引退を発表している新井貴浩内野手。新井は投ゴロに倒れたが、一塁走者の安部は二塁に進塁し、三度サヨナラのチャンスを迎えた。
 
 2死二塁の場面で、ソフトバンクは堪らずリバン・モイネロ投手を投入。広島の打席には1番の田中広輔内野手が立ったが、最後は速球の前に空振り三振に倒れ試合終了。第1戦は延長12回で決着つかず2-2の引き分けとなった。日本シリーズでの引き分けは2010年の第6戦(中日-ロッテ)以来8年ぶり。計44人の選手が出場し、試合時間4時間40分を超えた激闘を終え、あす第2戦は18時30分開始予定となっている。