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西武・雄星、エースと呼ばれながらも…19度目のソフトバンク戦でつかんだ初白星「認めてもらえないと思ってた」

2018/09/28

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 埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手が28日、本拠地メットライフドームでの福岡ソフトバンクホークス戦に先発登板。7回3失点の粘投で、これまで18戦未勝利の宿敵相手に初勝利を飾った。
 
 「ソフトバンクに勝てない限り、エースと呼ばれながら、本当の意味で認めてもらえないと思ってた」
 
 19度目の対戦でようやく勝ち星をつかんだ獅子のエースは、ここまでの苦しみを明かした。
 
 「できることはすべてやってきた。緊張も受け入れて特別な感情を持たないようにした」と登板前を振り返る。
 
 この日は3点を先制しながらも3回に失策などが絡んで同点に追いつかれた。しかし、3-3で迎えた6回、菊池が「鳥肌が立った」という中村剛也内野手の28号2ランで勝ち越し。この一発が菊池の闘志に再び火をつけ、7回は気迫の投球で三者凡退に抑えた。
 
 10年ぶりのリーグ優勝、本拠地胴上げをかけて負けられない一戦だったこの試合。西武の優勝へのマジックナンバーは「1」に。菊池は「粘り強く投げられた。僕自身も仕事を果たせた」とほっとした表情を浮かべた。
 
取材・文:山岸佳奈