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ファイターズの重要なテーマ――”意味ある敗北にした”松本剛の一打

ファイターズは、チームそのものが成長過程にある。6割がペナント優勝ラインとなっている中で、どんなチームでも10試合のうち4試合は負ける。その4試合の敗北をどこまで意味のあるものにするか。今季のファイターズのテーマでもある。

2015/04/18

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日本ハムはチームそのものが成長過程

 実力者たちがしっかりと実力を出すことが求められる巨人やソフトバンク、オリックスとは違い、チームそのものが成長過程にある日本ハムは日々是研鑽、未完の若者たちが実力をつけながら勝つことに取り組んでいる。
 外野の西川、岡、谷口、キャッチャーの近藤、石川あたりは、もっとうまくなるはず。ひとつの打席、守備機会も無駄にできない。そのあたりの姿勢が敗戦の中からも感じられる。

 モデルケースに挙げられるのが24歳のショート、中島だ。守備はうまく、足も速いが打撃は非力。そんな無名の高卒ドラフト5位が、この3年間で驚くべき成長を遂げた。

 今季の開幕ダッシュも、中島の貢献によるところが大きい。17日時点で盗塁5はリーグトップタイ、得点10は同2位タイ、打率.309も同12位と、完全にチームに欠かせない選手となった。大谷が登板した4月12日のソフトバンク戦では終盤に貴重な決勝打を放つなど、勝負強さにも磨きがかかっている。
 実戦経験を積む中で、中島は守る、走る、送る、粘る、打つと、どんな局面でも仕事ができる好選手に成長した。育成に生きる日本ハムを、もっとも象徴する選手だろう。

 楽天戦は中盤でゲームが壊れてしまったが、それでも日本ハムは最後まであきらめず、敗戦を意味のあるものにしようとした。最終回に粘りを見せて2点を奪い、シーズン初の完封負けを免れた。

 この攻撃の口火を切ったのが、代打の松本だった。2年ぶりの一軍出場となったプロ入り4年目の21歳は、積極果敢に初球を狙い、ライト前に運んだ。6打席目でのうれしい初安打。それは幾度となく繰り返される敗北の中の、小さいようで大きな、明日につながる一歩になるかもしれない。

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