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安田尚憲、実り多き8月。一軍の経験が活きた3試合連続ホームラン【マリーンズ浦和ファーム通信#47】

ドラ1ルーキー・安田尚憲にとって、8月は一軍でプロ初ヒット初打点を記録するなど真剣勝負を身を持って体験した1カ月となった。

2018/08/31

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千葉ロッテマリーンズ



一軍でプレーして課題が明確に

 結局、その後、6試合を一軍で経験し8月19日のイーグルス戦(楽天生命パーク)の試合後に二軍落ちが決まった。6試合に出場して20打数1安打、打率.050。安打は初安打の1本のみだった。そして今は再び二軍に戻り、レベルアップに勤しむ毎日だ。
 
「一番感じたのは一軍の投手の精度の高さ。1打席あって狙っているところに球が来ること、甘い球が来ることは1回あるかないか。その1回を確実に仕留めないといけない。ファウルにしてしまうと負け。それを感じました」
 
 短い期間だったが、一軍で得たものは多い。ファームに戻った安田の表情はイキイキとしていた。課題が見つかった。なにをどのように取り組めばいいかが分かった。なによりも自分の現在位置がハッキリと感じ取ることができた。だから毎日が充実をしている。8月28日のイースタン・リーグ ライオンズ戦(ロッテ浦和)では3試合連続の10号本塁打をライトスタンドに放った。打った瞬間にホームランと分かる一発はフルスイングではなくコンパクトに振りきった中で飛び出した。精度の高い一軍投手のボールを確実に捉えるために身に着けようとしているのはフルスイングでなくても、さく越えすることの出来るスイング。まさに思い描いた通りの打球だった。
 
「まだまだやることはあります。打撃だけではなく守備を磨かないといけない。首脳陣が安心して起用してもらえるような選手になれるように日々を頑張っていきたい」
 
 安田のプロ1年目シーズンはまもなく終わろうとしている。一歩ずつ確実に成長をしている若者の背中に「千葉のゴジラ」の異名がピッタリとハマる日は必ず訪れる。窮地の場面で読みを外しながらも食らいついて意地で記録したプロ初安打。そして二軍に戻ってから取り組むその姿勢に背番号「5」の輝く未来がしっかりと見えた。

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