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斎藤佑樹に誰もが抱く「?」。アマ時代の貯金はゼロ、信じたい超遅咲きブレイクの可能性

北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が春季キャンプで好調ぶりをアピールしている。これまで高い注目を集めながらも結果を残せず、30歳の節目を迎える今季は背水のシーズン。好調を維持し、開幕ローテーション入りを果たせるか。

2018/02/20

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良くも悪くも気になる存在、ようやく牙を研ぎ始めたか

 どれだけ腐っても斎藤佑はかつて一世を風靡した「ハンカチ王子」であり、高校と大学で一時代を築いたアマチュア界の元スーパースター投手であることに変わりはない。何だかんだ言われながら斎藤佑は良くも悪くも、多くの人が気になる存在なのだ。
 
 とはいえ、もうそのアマ時代に蓄積した“貯金”はとっくの昔に吐き出していると考えなければいけない。ナゼか斎藤佑を寵愛している栗山英樹監督やフロントの温情にもそろそろ応えなければバチが当たる。
 
 私生活の面では「○○と合コンした」などといった派手なウワサ話も相変わらず聞こえて来ているが、そんなことはもう正直どうでもいい。いくらプライベートで遊ぼうが少々のハメを外そうが、そこは自己責任。オトナで独身なのだから節度を守っているのであれば、そこは目をつぶるべきなのかもしれない。
 
 だが結果を残せない中で、この手の類の話が耳に入ってくると、どうしても「遊んでいるヒマなんてあるのかよ」と突っ込みを入れたくなってしまうのが関の山。日本ハムのファンならずとも誰もが、今の斎藤佑を見て「プロとして恥ずかしい」と感じているはずだ。
 
 同い年で高校時代に甲子園を沸かせた田中将大投手はニューヨーク・ヤンキースのエース格にまで上り詰め、その差は天と地ほどにまで開いてしまった。6歳年下の二刀流・大谷翔平投手もロサンゼルス・エンゼルスへ移籍。そして今季からポジションは投手と野手で違えども、早実出身の後輩で高校球界を沸かせた清宮幸太郎内野手が日本ハムに新人選手として加わった。
 
 窮地に立たされ、尻に火が付いている現状に危機感を覚えていないようならば斎藤佑にプロのユニホームを着る資格はない。しかし本来は頭脳明晰な男のはずだ。自分の置かれた立場を噛み締め、今季こそはと遮二無二なって遅ればせながらようやく牙を研ぎ始めていると信じたい。
 
 プロ8年目での超遅咲きは限りなく難しいだろうが、たとえわずかな可能性であってもブレイクを果たす流れを作り出すのではないかと期待している人は世の中に大勢いるだろう。

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