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佐々木千隼、ドライチの期待に応えられなかった苦悩の1年――宮崎で誓う2年目の飛躍【マリーンズ浦和ファーム通信#42】

昨年のドラフト会議で注目を集めた佐々木千隼。1年目から即戦力として期待されたが、思うような結果を残せなかった。今、フェニックスリーグで自分磨きの日々を送っている。

2017/10/16

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千葉ロッテマリーンズ



期待をしてくれた監督やコーチのためにも

 あれほど大挙してカメラのレンズを向けていたマスコミは10月の宮崎で佐々木の姿を誰も追っかけてはいない。そんな環境の中で自分のテーマをしっかりと考えて、背番号「11」は来季に向けて取り組んでいる。下半身の力をしっかりとボールに伝えて投げるフォーム作り。下半身主導を意識した投球で、理想のボールを追い続ける日々を送っている。まだまだ本来の自信満々のマウンドさばきは見られないが、少しずつボールには力強さが増している。
 
「1年目が終わって監督や投手コーチが辞任されて交代された。期待をして使ってくれてこんな結果になって申し訳ない気持ちがあります。来年は成長した姿をどこからか見ていてもらいたいと思っています」
 
 春季キャンプから期待をして起用してくれた伊東勤前監督と落合英二前投手コーチ。プロ最初の1年で出会い、誰よりも自身の能力を評価してくれていた2人の指導者の存在をこれからも忘れることはない。結局、最高のピッチングを見せることが出来なかったが、これからも2人への恩返しの想いを胸にマウンドに立つ。今年もまたドラフト会議の季節が来た。あれから1年。宮崎の地で静かにそして熱く、佐々木は自分磨きの日々を送っている。

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