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DeNA・大原慎司と高崎健太郎が現役引退。共にDeNAの黎明期支える

2017/10/05

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 横浜DeNAベイスターズは5日、大原慎司投手と高崎健太郎投手の現役引退を発表した。
 
 2012年に親会社がDeNAに変わってから黎明期を支えた2人の投手が、今季限りでユニフォームを脱ぐ。
 
 リリーフ投手として活躍した大原は2010年のドラフト5位でTDKから入団。ルーキーイヤーの2011年には歴代新人最多タイとなる71試合に登板。なお、この記録は2012年にロッテ・益田直也によって塗り替えられ、現在は1942年の林安夫と並ぶ歴代2位タイ・セ・リーグ最多となっている。
 
 現在こそ先発では今永昇太・濱口遥大・石田健大、中継ぎでは砂田毅樹らの左腕が台頭。しかし、2010年代初頭のベイスターズは深刻な左腕不足に悩まされており、既に現役を退いている藤井秀悟氏らと共に手薄な左腕事情を支え続けた。
 
 そして、7年目の今季は1軍出場がなく、32歳でプロのユニフォームを脱ぐこととなった。
 
 大原の通算成績は243試合登板・188回・3勝2敗55ホールド2セーブ・149奪三振・68四球・防御率3.26。
 
 一方の高崎は2006年の希望枠で日産自動車から入団。
 
 1年目にはイースタン・リーグで最多勝のタイトルを獲得し、1軍でもプロ初勝利を記録するなど、快調にキャリアをスタートさせたと思われたが、その後は1軍の壁にぶつかり、中々1軍定着とはならず。
 
 しかし、2011年に開幕3戦目に抜擢されると、1年間先発ローテーションを守り抜く飛躍を見せた。この年は援護に恵まれず、5勝15敗という成績で最多敗を記録したが、2軍暮らしが続いていた高崎にとって飛躍の年となった。
 
 そして、2012年には開幕投手も務め、DeNAベイスターズになってからの記念すべき第1球を投じた。しかし、この年も援護に恵まれず黒星が先行。防御率は3.20ながら7勝10敗という成績に終わった。
 
 その後の年は調子が上がらず、1軍での登板機会も減少。11年目の今季も1試合の出場にとどまっており、現役引退という道を選択することになった。
 
 高崎の通算成績は178試合登板で616回1/3を投げ25勝40敗11ホールド1セーブ・435奪三振・175四球・防御率4.22。
 
 今では2年連続でCS出場を果たすほどになったDeNA。功労者の2人は今季でユニフォームを脱ぐが、来季以降も若い力を中心にシーズンを戦い抜き、リーグ制覇を目指したいところだ。