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日本ハム・増井が国内FA権取得。先発・中継ぎ・抑えまで万能な速球派右腕

2017/06/10

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 北海道日本ハムファイターズの増井浩俊投手は、9日に出場選手登録日数が7年に達し、国内FA権の取得条件を満たした。
 
 2008年以降に大学・社会人から入団した選手は7年で権利取得が可能となり、2009年のドラフトで東芝から日本ハムに入団した増井はこの規則が適用されることとなった。
 
 増井は静岡県焼津市出身で1984年生まれの32歳の右腕で、6月26日に33歳を迎える。そして、西武・牧田和久、オリックス・川端崇義とは同郷で同学年だ。
 
 増井は静岡高校・駒澤大学・東芝を経て2009年に日本ハムにドラフト5位で指名され入団。最速155キロの威力ある直球と、落差の大きいフォークやスライダー・カーブを武器としており、プロ1年目は先発として期待されたが、3勝4敗で防御率4.35と結果を残せなかった。しかし、2年目に中継ぎに配置転換されてから才能が開花し、2011年から2015年まで6年連続で50試合以上に登板。
 
 日本ハムが日本一となった2012年にはリーグ最多の73試合に登板し45ホールドで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。そして、2014年からは武田久に代わりクローザーとなり、2015年には自己最多の39セーブを記録した。昨季の開幕当初は不調で6月に登録抹消となり、抑えの座をクリス・マーティンに譲る。そして、復帰後はチーム事情でルーキーイヤー以来となる先発転向となった。
 
 2010年以来の先発となったが、安定した成績を残し、9月には5登板で5勝をマークし月間MVPを受賞。チームの大躍進の原動力となった。そして、この年は2000年のロッテ・小林雅英以来となる10勝10セーブを記録している。
 
 今季は開幕前にWBC日本代表として国際大会を戦い、開幕後は再び守護神として君臨。21登板で3勝1敗、10セーブ、防御率2.45を記録している。
 
 そして、2016年までの通算成績は350登板で447.1回を投げ、27勝27敗、122ホールド、83セーブ、425奪三振、160四球、防御率2.74となっている。

 先発・リリーフ共にこなせる器用さを持ち合わせているため、FAとなれば手を上げる球団が多数現れることは間違いないだろう。