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大田泰示、覚醒なるか。”栄光の55”に潰された巨人時代…北の大地で開花する遅咲きの才能

昨オフに、大田泰示外野手は読売ジャイアンツから北海道日本ハムファイターズにトレード移籍した。鳴り物入りでプロ野球界入りし、松井秀喜氏の「55」を背負うも、その重圧に勝てずブレイクしきれなかったが、新天地で少しずつ開花し始めている。

2017/05/16

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重圧に勝てなかった巨人時代

 遅咲きの才能開花となるか。
 
 日本ハムの大田泰示外野手が新天地でアピールを続けている。今月3日のロッテ戦(札幌ドーム)で9回にプロ入り後初のサヨナラ打。その後はしばらく快音が鳴り響かなかったが、12日の千葉ロッテマリーンズ戦(東京ドーム)で相手エース・涌井秀章投手から1試合2本塁打を放って再びスポットライトを浴びた。以来、15日現在まで3試合連続安打をマークしている。
 
 ここまで打率2割2分8厘。まだ胸を張れるような数字ではない。しかし本塁打は3本。今季は左脇腹痛で4月23日に1軍初合流と出遅れていながらもなかなか快調なペースだ。
 
 昨季まで8年間在籍していた巨人では通算9本しか打てなかったことを考えれば、プロ9年目での覚せいに期待したくなるのも当然だろう。
 
 古巣の巨人には2008年のドラフトで1位指名されて入団。東海大相模では甲子園出場こそなかったものの4番として高校通算本塁打65本を記録するなど高校時代の経歴が高く評価され、あの松井秀喜氏に匹敵する逸材として同氏の背番号55をいきなり与えられた。
 
 ところがやはり重圧には勝てず、栄光の背番号55は5年で事実上の剥奪。結局、巨人では完全にブレイクし切れなかった。

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