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「カープ女子」効果は本物 “お客が呼べる”屈指の球団に!【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、カープ女子を例に、観客動員と動員率を分析した。

2015/02/08

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「カープ女子」がホームチームの動員率もアップさせる

 さて、昨年の流行語大賞にも選ばれた「カープ女子」。実は2013年に生まれた言葉だが、2014年になって大ブレークした。それが動員率の数字にも表れている。
 カープの本拠地での動員率を月別に見ていこう。
 
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 4月には67%だった動員率は5月に88%と跳ね上がった。全体的に動員率は右肩上がりに成長し、10月の2試合は95%近い盛況となった。
 当然、チームの成績にも大きな影響があるが、「カープ女子」ブームが尻上がりに高まったことがこれでわかる。
 カープは昨年5月10日、関東圏の「カープ女子」を広島でのデーゲームに148名も招待。球場ではカープOBが説明するなど至れり尽くせり。往復の新幹線代は球 団負担という椀飯振舞だった。このイベントはマスコミにも大きく報道された。 その後もカープ女子をクローズアップした報道や特集、カープ本の急増……5月の 動員率の急上昇に反映したのではないかと思われる。
 
「カープ女子」は、地元マツダスタジアムだけでなく、ビジターの試合にも多く駆けつける。セリーグの試合では、レフトスタンドが真っ赤に染まる。
 実は、ホームだけでなくビジターでも広島戦の観客動員は伸びているのだ。
 昨年の11球団の広島戦の動員率を調べていた。
 
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 甲子園での阪神戦を除き、11球団のうち8球団の広島戦の動員率が、全試合の動員率より上回っている。
 今や「ヤクルト-広島戦」は、神宮球場の3塁側からレフトスタンドが真っ赤に染まる。
 トータルで見れば、広島戦のビジターでの動員率は、平均よりも10ポイント以上高い。広島は他球団にとっても「観客動員が期待できる」人気チームなのだ。
 
 この成功事例は、他球団にも大きな刺激となったことだろう。

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