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現実味の薄い斎藤佑樹の守護神構想は、指揮官の愛の鞭の表れか?

先日、斎藤佑樹をクローザーに起用か、という報道がネット上を踊った。確かにこれまで周囲も驚くような決断を下してきた栗山監督。この発言には、指揮官なりの斎藤へのメッセージが込められているように感じる。

2015/01/22

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栗山監督は過去にも、大胆な起用を決断

 オーストラリアでアジアカップを取材している私の目に、「栗山監督、クローザー佑を検討中」というネットのニュースが留まった。
 
 栗山監督は右肩痛が癒えた昨季、2勝を記録した斎藤をクローザーで起用する構想を持っているようだ。
 
 このニュースを見て、まず思ったのは栗山監督らしいなということ。
 
 栗山監督は、従来の指揮官ではなかなかできない思い切った采配をしてきた。
 就任したばかりの2012年には、2年目で実績に乏しい斎藤を開幕投手に抜擢して勝利をつかみ、前半戦で打率1割台に低迷した中田も四番から外そうとしなかった。常識に捉われない采配でダルビッシュの抜けたチームをリーグ優勝に導いた。
 
 昨季は期待の若手捕手、近藤を三塁にコンバート。クライマックスシリーズではショートも守らせた。
 中田の三塁コンバートのような失敗例もあるが、こうした大胆な起用は物議を醸しながらも一定の成果を収めてきた。
 
 ソフトバンクやオリックスのように大がかりな補強ができない日本ハムは、限られた戦力を最大限に活用しなければならない。そう考えると、斎藤のクローザー起用もあながち大風呂敷とは言い切れないだろう。

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