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「プロ1年目の選手に否定系の言葉はNG」。言葉を重視する、落合博満流コミュニケーション術【横尾弘一の野球のミカタ】

自身の現役時代の経験から、落合GMは選手に接する際に大事なことを心がけている。

2017/01/10

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1年目のみ、選手の考え方に任せる

 2016年のドラフト会議では、育成を含めて115名のアマチュア選手が指名され、うち114名がルーキーとしてプロの世界に飛び込む。
 
 ドラフト何位指名であろうと、ルーキーは新たな世界で成功を収めるために全力で突っ走り、彼らを育成する監督やコーチも指導に最善を尽くそうとする。しかし、すべてのルーキーが思い通りに成長し、チームにとって不可欠な戦力になってくれるわけではない。では、厳しい競争社会を生き抜いてもらうために、指導者は選手とどう接したらいいのだろうか。
 
 自身が3位指名でロッテへ入団した直後の春季キャンプで、「あの打ち方では使えない」と酷評され、「それならドラフトで指名するなよ」と憤慨したという落合博満は、選手との関わり方についても細心の注意を払っていた。
 
「先発投手陣の年齢が高くなってきた、このポジションに若手がほしい、そうした理由があるからドラフト指名する。指導者の立場としては、どの新人にも一日でも早く戦力になってもらいたいんだけれど、だからと言ってこちらのペースでは進められない」
 
 新人とコミュニケーションを取る時、落合は「否定のフレーズだけは絶対に使ってはならない」という。プロでは1年目だが、アマチュア時代には知らない者はいないという実績を積み重ねてきた選手は、自分が取り組んできた練習法、考え方は正しいと思っている。そんな選手に対して「おまえのやり方は違う。こうやらなくてはいけないんだ」と一方的に否定してしまうと、選手と指導者の間には溝ができてしまう。
 
 そこで、1年間だけは選手の考え方に任せ、アドバイスを求めてきた時だけ、その選手の実力を評価しながら指導する。この時に大切なのは褒めること。とにかく、特長だと思える部分を見つけて褒めるのだ。

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