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ホークス松本裕樹と髙橋純平、高卒ドラ1コンビの現在地。田中正義よりも「先に一軍で投げたい」

ホークス期待の若鷹といえば、2014年、15年のドラフト1位で入団した松本裕樹と高橋純平だ。2人とも甲子園を沸かせ、高卒でドラフト1位の指名を受けたが、1年目のスタートはリハビリ組からの始動だった。

2017/01/03

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二軍戦優勝試合の勝ち投手に。大きく前進した松本裕樹

 かつて甲子園を沸かせ、高卒でドラフト1位入団。しかし高校時代のケガが要因で、ホークス入団後は共にリハビリ組からの始動。
 2016年は、彼らにとっての大事なスタートの年だった。

 まずはプロ2年目の松本裕樹。
 ルーキーイヤーは盛岡大附属高校時代に痛めた右肘のリハビリに費やしたため、実質、2016年が1年目。リハビリ生活は、地道で長かった。「早く投げたい」と思いながらも、焦るのではなくどうやったら良くなるのか、復帰の時期を見据えながら、ひたむきにコツコツ取り組んだ。そして、ようやく一昨年秋のフェニックスリーグで、プロ入り後初登板を果たしたのだった。

 2016年は開幕からしばらくは三軍で経験を積んだ。

 5月22日の四国アイランドリーグplus定期交流・徳島インディゴソックス戦で、9回を4安打に抑え、完封勝利を挙げた。右肘のケガを乗り越えて、剛腕が帰ってきた。昨季、三軍監督を務めた石渡茂氏は、「球のキレ、投球術で打ちとっている感じ。こういうピッチャーは長続きするだろうね」と松本の未来を見据えていた。

 6月26日には救援で二軍戦初登板。先発の高橋純平の後を2回無安打無失点に抑える堂々のデビューとなった。8月7日には二軍戦初先発するも、初回に3ランを浴びるなど4回5失点。納得のいく投球ができなかった。しかし、「腕を振れ。怖がらずにやれ」という倉野投手コーチの助言で、吹っ切れた。14日に2度目の先発をし、5回5安打1失点で二軍公式戦初勝利を手にした。25日には、倉野信次コーチに「プロに入って一番良かった」と評される5回1安打無失点の好投で2勝目。修正能力の高い右腕は、登板を経るごとに階段を上った。

 さらに、6回途中7安打されるも1失点と粘り、ウエスタンリーグV5を決めた試合の勝ち投手となる貴重な経験も。昨季は二軍で9試合(35回1/3)に登板し、5勝1敗。防御率3.06。

 ウエスタンリーグ終了後、「波はあるけど、徐々に上がってきている。2017年は一軍で投げたい」と、既に気持ちは2017年へと動きだしていた。そんな最中、突然ホーム最終戦で初の一軍昇格の知らせが舞い込んできた。

「寮にアップシューズを忘れてきちゃいました」

 前日に言われた朗報に、普段、冷静で堂々としている松本もさすがに驚き、20歳らしい顔をのぞかせた。

 9月30日ヤフオクドームでの東北楽天ゴールデンイーグルス戦、7回に2番手で一軍初登板を果たした。先頭打者本塁打というプロの洗礼を浴びつつも、初奪三振もマークし、1回1失点。

「この1年で、こっちの予定よりも早く伸びてくれたかな。でも、今のままじゃまだ一軍では難しい。まだまだ物足りないよ」(倉野コーチ)

 期待が大きいが故に簡単に褒めはしなかったが、松本にとって困難を乗り越え、確実に前進した1年となった。

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