データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



オリックス若月、一軍で痛感した「攻めのリード」の重要性。正捕手確保へエース・金子千尋とのコンビがカギ【2016年ブレイク選手】

昨シーズン終盤に初めて一軍のマスクを被り、脚光を浴びた若月健矢。高卒3年目となる今シーズンは「正捕手」奪取を目標に掲げて臨み、捕手の中では最多出場を記録するなど、大きく飛躍するキッカケになる年となった。

2016/12/23

text By

タグ: , , , , , , , , , ,



高卒3年目で捕手最多出場を勝ち取る

 今季最下位に終わったオリックス・バファローズは、ベテラン選手や外国人選手の不調により、吉田雄人を除くすべての野手が一軍を経験するなど、若手が積極的に起用された1年だった。
 
 なかでも、高卒3年目の若月す健矢は捕手では最多となる85試合に出場。8月27日以降は金子千尋が先発をした試合を除いて、全試合でスタメンマスクを被るなど若手選手の筆頭株として台頭した。
 
 若月を入団時から指導している、鈴木郁洋バッテリーコーチはいう。
 
「今年の若月は我々の予想以上にやってくれたよね。彼の長所は根拠のあるリードをしていること。『何であの球を要求したのか?』と聞くと必ず明確な答えが返ってくる。それを聞いて俺も『なるほど』と気づかされた部分もあったし、ベンチとしても使いやすいよね。彼はもともとバッターの反応を見たり、抑えたりする感性は持っていたけど、今年の成長は彼の目指すものに近づいたと思うよ」
 
“彼の目指すもの”とは正捕手を指しているのはいうまでもない。鈴木コーチは「(伊藤)光もキャンプで頑張っているし、簡単に獲れるものじゃない。でも若い2人で競えるのはウチの強味ですよ」と目を細めた。
 
 今シーズンのオリックス捕手陣の出場試合数は以下の通りだ。
 
若月健矢 85試合
伊藤光 80試合
山崎勝己 43試合
伏見寅威 17試合
齋藤俊雄 1試合
田中大輔 1試合
 
※捕手以外での出場数を含む。
 
 プロ3年目となる今季、若月は「正捕手奪取」を掲げて春季キャンプでは一軍スタートした。
 オープン戦終盤にファームに降格し、開幕一軍の切符を掴むことはできなかったが、4月13日に早くも一軍に昇格のチャンスが訪れる。ただ、この時にスタメンマスクを被ったのは僅か2試合。福良監督からも「若月はもう少し考えないといけない」と苦言を呈され同月27日に登録抹消。それ以降はファームで一軍に昇格する可能性がある若い投手の球を受け続けた。
 
 ファームで調子を上げていた山﨑福也の先発登板に合わせて、6月3日に再昇格。同13日に伊藤光が登録抹消されたこともあり、スタメン起用が急増。鈴木コーチは「今、チーム状況が悪いから若月を使っているわけではない。彼を成長させようとかそういうのではなく、若月がベストだから」と起用理由を説明。6月2日に自力優勝が消滅していたが、チーム状況を受けての起用ではなかったという。
 
 山﨑福の登板に合わせて昇格したことからも分かるように、若月の先発起用は、ファームで球を受けていた投手が、一軍の先発ローテーションに入ってきたことが大きい。その結果、捕手最多となる85試合に出場。目標としている「正捕手奪取」へ大きく近づいた。

スポンサードリンク

1 2 3
shiro