大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



「“13番といえば山岡”といわれる番号に」。オリックス、ドラフト1位の山岡泰輔と仮契約【会見全文】

オリックスは1日、ドラフト1位で指名した山岡泰輔(東京ガス)と都内のホテルで仮契約を結んだ。契約金は1億円プラス出来高払い5000万円、年棒1500万円(金額はいずれも推定)。背番号は13。山岡は仮契約後、記者会見を行った。色紙には、今季最下位だったチームと、小さな体の自分自身が這い上がって行くという意味を込めて「下剋上」と書いた。高校時代にはダルビッシュ有(レンジャーズ)も評価した社会人ナンバーワンピッチャーは何を語ったのだろうか?

2016/12/02

text By

photo

どら増田



「体の使い方や柔軟性が生命線だと思っている」

■囲み質問

――憧れられる選手になりたいということですが、山岡選手が憧れた選手はいますか。

僕自身、誰かに憧れたというのはないんですけど、野球を観に球場に行ったときに、プロ野球選手ってカッコイイなって夢を与えてもらいました。自分が与える立場になったので、少しでも僕が投げるからとか、僕みたいな選手になりたいと思ってもらえるような投球ができたらと思います。

――夢を与えるようになりたいと言っていましたが、そう思ったきっかけは?

球場に行ったときに自分が思ったというのもありますし、野球教室とかで、山岡選手みたいになりたいって子どもたちの声を聞いて野球やってて良かったなと思ったので、少しでも多くの子どもたちに思ってもらえたらいいですね。

――行っていた球場というのは広島ですか?凄いなと思った選手は?

広島市民球場です。特にどの選手というのはないんですけど、僕自身、まだ野球に興味を持ってないときに、親の影響で行ったときに、ポーッと観ていたら凄いなと思ったくらいですね。(それはいつ頃?)小学校低学年だと思います。

――背番号は選べたと思うが、13を選んだ理由は?

他球団も含めて13番は誰というのがないと思ったので、自分が確立したいと思ったのが理由ですね。僕自身、背が小さいので、丸の数字は大きくなっちゃうので(笑)角っとした番号が欲しいなって。

――小さな体格をカバーするために取り組んだことは?

自分の場合、体の使い方や柔軟性が生命線だと思っているので、そこは気をつけて取り組んできました。(特に柔らかい部分は?)柔らか過ぎるのも良くないと思っているので、全体的に他人よりはという感じで、特にどこが柔らかいというのはないですね。柔軟性を保つために、毎日、全身の柔軟はやっています。時間は30分くらいですね。毎日やれば時間が短くても柔らかくなるので。(いつ頃から?)小学校からですかね。

――誰かのアドバイスがあった?

母がバドミントンをしていて、柔軟をしているのを見てマネをしたんですよ。最初はマネをしていただけなんですけど、中学校に入っていくにつれて、体が柔らかいほうがいいという話も聞くようになったので、それから大事なんだなって思って続けるようにしてます。

――バドミントンをお母さんがやられていたというのは、どんなレベルで?

今もやっているんですけど、仕事をやりつつアマチュアのクラブチームでやってます。中学生のときからやっていたみたいで、中国大会とか地方大会に出たり、今でも全国大会に出たりしてます。

――山岡選手といえばスライダーの印象が強いですが、プロでもそこをどんどん投げていきたいですか?

その気持ちもありますけど、スライダーだけじゃ…という気持ちも半面あるんで、どうスライダーを生かすかということを考えながらいきたいなと思います。社会人になってこの3年間で、スライダーだけじゃ通用しないというのが課題として見えたので、そこを直しながら、どうすればスライダーが生きてくるのかというのを考えながら、ピッチングを組み立てたり、他のボールを上手く使ったりしています。

――合同自主トレまで時間はありますが、取り組むことや過ごし方をどう考えていますか?

特別これを変えようというのは、あまり思ってないので、少しでもシーズンや開幕に100%持ってこれるような体作りをして、しょっぱなからバンといけるようにしたいと思っています。

――最初の目標は開幕ローテですか?

 そうですね。そこを評価していただいたというか、期待されている部分でもあると思うので、そこは入れるようにしていきたいです。

――スライダーが(レンジャーズの)ダルビッシュ選手に評価されたことがあったが、プレッシャーを感じていましたか?

 プレッシャーは感じたことないです。見てもらったというのは、凄くありがたいことですし、興味を持ってもらったというのも自分にとってはプラスになりますけど、それが原因でプレッシャーになったことはなかったです。良いプレッシャーというか、(ダルビッシュに)言われたからにはやらなきゃいけないというのもあるので、良い方向に変えようと思いました。

――今度はプロで投げているときに評価してもらいたいですか?

そうですね(笑)

――巨人の田口(麗斗)選手とは連絡を取っていますか?

たまにですね。たまたまテレビに出ていたりしてたら、連絡するくらいです。

――オリックスでは若月(健矢)選手など、ジャパンで一緒に闘った同級生がいますが、連絡は取っていますか?

連絡は取っています。「おめでとう」と言われましたし「よろしく」とも言われましたね。(バッテリーを組む可能性が高いが?)そうなればいいですね!

――高校時代から若月選手、社会人では近藤(大亮)選手と、ジャパンで一緒だった選手と一緒に試合ができるということに関してはいかがですか?

 もともと一緒に野球をやっていた人と、同じチームで試合ができるのは、凄くうれしいです。負けないようにやっていかなきゃいけないという気持ちが自分にとって良い方向に行くんじゃないかなと思います。

――先にプロ入りをされたが悔しさはありましたか?

 そんなに悔しさというのはなかったです。ただ単に応援していました。活躍してくれることが自分にとっても、頑張ろうっていうように思えるので、悔しいと思ったことはないです。

1 2