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越年濃厚?大補強も金子の去就にスッキリしないオリックスファンの気持ち【どら増田のオリ熱コラム #3】

プロ野球ファン、とりわけオリックスファンにとって今最大の関心事といえば、沢村賞も選出され、パリーグMVPに輝いたエース・金子千尋の去就だろう。

2014/12/24

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金子残留によって、オフの大補強が成功と言える

「来年のオリックス凄いじゃないですか!」
「補強大成功ですね!」
「来年は優勝しますよ!」
「オリックスってやっぱりお金持ってるんだね!」

 今月に入ってから会う人会う人にこのようなことを言われる。しかし私の答えはひとつしかない。

「補強が成功したと言えるのは金子が残留してからです!」

 中島、小谷野、ブランコ、バリントンといった今オフに球団がビッグマネーを投資して敢行した大補強は確かにファンの胸を躍らせてくれたし、今季オリックスが優勝をあと半歩で逃した部分を補うには十分すぎる補強だと思う。

 昨年のソフトバンクほどではないものの、他球団のファンからすれば羨ましいの一言だろう。しかし、この4人以上に金子は、チームやファンにとっては重い存在なのだ。

 金子抜きにして優勝はあり得ないし、オリックスが優勝した時の胴上げの輪の中に金子がいないのも考えられないというのが大半のオリックスファンの気持ちではないか。今オフの金子は賞レースを総ナメしたため数々の表彰式に出席。地上波のバラエティー番組のオファーも来るなど引っ張りだこだった。

 本来であればオリックスの広告塔として動ける格好のチャンスなのだが、国内FA権を行使した金子の口からこうした公の場で、来季の抱負が語られることがあっても、そこに〝オリックス〟というワードを聞くことができなかったことに寂しさを感じたファンも少なくはない。

 金子は口下手なことに加えて「残留と書かれるから」とマスコミの前では基本ノーコメントの姿勢を貫き、ブログでは「まだ考えているし悩んでいます」と現在の心境をファンに発信している。

 ファンとしては金子の気持ちを理解したいという気持ちも当然あるのだが、これだけの条件が揃っているオリックスに何で残留を決められないのか?という疑問がファンの間から出てきているのも事実である。

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