衝撃の移籍に…? 2対1の“電撃トレード”を経験した選手(5)シーズン中での“珍事“に
2025/06/12
産経新聞社

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活発にトレードが行われるようになった近年の日本プロ野球。今季も福岡ソフトバンクホークスの砂川リチャード、読売ジャイアンツの秋広優人・大江竜聖のトレードが大きな話題を集めた。一般的には1対1のトレードが多いが、複数選手が組み合わさってのトレードも過去に存在した。今回は、2対1のトレードで移籍した選手を取り上げたい。
波留敏夫
・投打:右投右打
・身長/体重:174cm/76kg
・生年月日:1970年5月25日
・経歴:大谷高 – 熊谷組
・ドラフト:1993年ドラフト2位
横浜ベイスターズ(現・DeNA)で「マシンガン打線」を支えた1人の波留敏夫は、異例とも言えるシーズン中の同一リーグへのトレードを経験した。
社会人野球から1993年ドラフト2位で横浜から指名を受けプロ入りを果たした波留。プロ2年目で100試合に出場し、打率.310を記録したように、早くから実力を発揮していた。
1998年にはマシンガン打線の2番打者として存在感を示し、チームのリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。
その後も横浜を代表するバッターとして活躍し、1999年には130試合の出場で打率.298、15本塁打をマーク。だが、2000年は故障の影響もあり、60試合の出場にとどまった。
そして2001年、開幕してから約1ヶ月のタイミングで、中日ドラゴンズへのトレードが発表。種田仁と山田博士の2対1で、シーズン中では珍しい同一リーグチーム同士のトレードだった。
復活を誓ったものの成績は低迷し、2002年オフに2度目のトレードで千葉ロッテマリーンズに移籍。しかし、打率1割台と低調のままシーズンを終え、2004年に現役を退いた。
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