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カープ、25年ぶりのVへ追い風となる2つの要素――鈴木誠也のブレイクとジョンソンの残留

広島東洋カープが、交流戦ではセリーグトップの成績を収めており、独走態勢を固めつつある。

2016/06/20

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メジャーも注目していたジョンソンの去就

もう1つ。忘れてはならない「投」のプラス要素にはフロントの〝超ファインプレー〟が挙げられる。球団側が今月4日に左腕エースのクリス・ジョンソンと新たに3年契約を結んだと電撃発表したことだ。

シーズン中の契約延長は異例中の異例と言っていいだろう。しかも各メディアの報道によれば、年俸は175万ドル(約1億8000万円)増の300万ドル(約3億100万円)でこれに年間最大1億5000万円の出来高も加わり、3年総額で15億円を超える破格契約となったという。

ジョンソンは来日1年目の昨季、最優秀防御率のタイトルを獲得。開幕投手を務めた今季もここまで12試合に投げてハーラー単独トップ8勝の野村祐輔に次ぐ7勝をマークし、防御率2.098と力投を続けている。これだけの好待遇を球団側が用意するに十分値する優良助っ人であることは誰の目にも疑いようがない。

現場も助っ人左腕の残留決定に大きく胸を撫で下ろしたはず。何を隠そう、今季で契約が切れるジョンソンにはメジャーリーグも非常に強い興味を示していたというのだ。

複数の球団は登板日に合わせ、各球場のスタンドに極東担当スカウトを送り込むなど完全な本気モード。広島入団当初からジョンソン自身も各メディアに将来的なメジャー復帰の希望があることを公言していたことから、契約の切れる今オフに〝争奪戦〟がぼっ発する可能性は大きかった。それを未然に食い止めることができたのだから、カープの面々にとって万々歳であることは当然だ。

もしかすると今オフにチームから「サヨナラ」してしまうかもしれない――。

そんな余計な心配が残っているよりも来季以降、新たにまた身も心もカープに捧げる決意を胸にしてくれた助っ人のほうが、ともに戦う気持ちが強まるに決まっている。球団側と3年の長期契約を締結したジョンソンの覚悟と男気が赤ヘル軍団の士気を再び高まらせたのだ。

ちなみに、このジョンソンの残留決定にはあるメジャーの極東担当スカウトがこんな本音を口にしていた。

「ジョンソンがこの時期に日本残留を決めたことは、彼の獲得に興味を示していたメジャーリーグの球団の間でも大きな驚きとしてとらえられている。カープはどんな作戦を練ったんだ? こっちがそれを知りたい」

鈴木のブレイク、そしてジョンソンの残留。広島に25年ぶりのリーグVを呼び込むプラス要素となりそうな予感がする。

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