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阪神・鳥谷敬、狭くなった守備範囲。遊撃守備が“危険水域”に

ベストナインやゴールデングラブ賞など、数々のタイトルを獲得し“守備の名手”と呼ばれた鳥谷。しかし、ここ数年では数値から見ても守備力が低下しているようだ(数字は原則5月18日試合時点)。

2016/05/19

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2014年以降数値が下がっている

 阪神の鳥谷敬は2004年9月9日以来、1652試合連続出場を更新中。これはNPB史上3位の記録だ。

 まさに不動のレギュラーだが、5月17日の中日戦では、チームの逆転負けにつながる痛恨の落球。守備面で不安を感じさせた。

 実は鳥谷敬の遊撃手としての能力は、3年ほど前から危険水域に入っている。

 RFは、1試合当たりの守備機会(補殺=ゴロなどを取って塁に送球してアウトにする+刺殺=フライを取ったり、塁で走者をアウトにする)。

 野手の守備範囲の広さを見るデータだ。鳥谷敬のこの推移を見てみよう。

2004年 52試合 守備機会170 RF3.27

2005年146試合 守備機会678 RF4.64

2006年146試合 守備機会703 RF4.82

2007年144試合 守備機会642 RF4.46

2008年144試合 守備機会739 RF5.13

2009年144試合 守備機会671 RF4.66

2010年144試合 守備機会648 RF4.63

2011年144試合 守備機会581 RF4.27

2012年144試合 守備機会683 RF4.74

2013年144試合 守備機会689 RF4.78

2014年144試合 守備機会571 RF3.97

2015年143試合 守備機会587 RF4.10

2016年42試合 守備機会163 RF3.88
※5/17現在 Baseball Referenceなどによる

 遊撃手のRFは、5を超えれば優秀、4.5が標準クラスだ。かつての鳥谷はリーグ屈指の守備範囲を誇る遊撃手だったが、2014年以降は数値が低下、守備範囲が急激に狭くなっている。

 鳥谷は、打者としても上位や中軸を打っている。選球眼が良く、攻守でチームに貢献する選手だったが、今季は打撃もぱっとしない。

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