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36年ぶり2ケタ三塁打の可能性も。鯉と竜浮上のカギ握る遊撃手は89年組

広島東洋カープと中日ドラゴンズのショートには、ともに89年生まれの若武者がいる。

2016/03/21

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シーズン安打数149本は広島でトップの田中。甲子園での“幻の本塁打”も話題に

 昨季、共にBクラスに沈んだ広島東洋カープと中日ドラゴンズ。この2チームの今季の浮上のカギを握るであろう選手がいる。
 
 広島・田中広輔、中日・遠藤一星だ。89年生まれで今年27歳を迎える、右投げ左打ちの遊撃手だ。学年でいうと遠藤が田中より1学年上、しかしプロの年数では田中が今季3年目、遠藤は今季2年目を迎える。
 
 171㎝・81㎏と、身長はプロ野球選手の中では低い部類である田中だが、その打撃力は非凡なものがある。田中は13年ドラフト会議で広島から3位指名を受け入団。過去2年間の打撃成績は以下の通りとなっている。
 
◆田中広輔プロ入りから2年間の主な打撃成績
 
2014年 110試合 打率.292 9本塁打 34打点
2015年 141試合 打率.274 8本塁打 45打点
 
 昨季、遊撃手として141試合に出場して初めて規定打席にも到達。打率.274という成績を残した。3割には到達できなかったものの、シーズンの安打数はチームトップの149安打を放った。ライナー性の強い打球も打てるようになり、1年目の86安打から大きく躍進を遂げた。
 
 本塁打数は2年連続で2ケタに届かず、昨年9月12日の阪神戦(甲子園)では、“幻の本塁打”でも話題になった。同点で迎えた延長12回、田中が左中間へ放った打球がそのままフェンスを越えグラウンドに跳ね返ってきたが、ビデオ判定の結果、三塁打に。試合はそのまま引き分けに終わった。審判は後日、誤審を認めて謝罪に発展した。
 
 広島は昨年のシーズン最終戦で勝利できず、わずか0.5ゲーム差でクライマックスシリーズを逃しただけに、この試合がターニングポイントになったといっていい。今季はその悔しさを晴らすためにも、田中のさらなる飛躍が望まれる。
 
 3年目での初の3割到達はもちろん、2ケタ本塁打達成の可能性も十分にある。守備に関しては昨季、遊撃で22失策を犯しリーグワーストの記録を作ってしまったが、
同学年・菊池涼介との二遊間コンビは、カープファンの胸を熱くする新たなチームの象徴といえる。

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