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過去NPBで達成者なし。ソフトバンク・柳田が挑む、超難関の「40本塁打」「40盗塁」

ソフトバンクの柳田悠岐は、今季、「40-40」を目標にすると宣言した。NPBでは誰も達成していない極めて難しい目標だ。

2016/01/15

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MLB史上でも過去4人のみ

 ソフトバンクの柳田悠岐は、今季、「40-40」を目標にすると宣言した。「40-40」とはシーズン40本塁打と40盗塁を同時に記録することを指す。
 トリプル3とは異なり、打率は入っていないが、NPBでは誰も達成していない極めて難しい目標だ。

 試合数が多いMLBでも、1988年のホセ・カンセコ(アスレチックス)、1996年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)、1998年のアレックス・ロドリゲス(マリナーズ)、2006年のアルフォンソ・ソリアーノ(ナショナルズ)の4人しか達成していない。
 MLBではシーズン30本塁打と30盗塁を同時に記録する30-30も大きな目標となっている。こちらは60回記録されている。その中で40-40はたったの4回、MLBではトリプル3は26回。難易度がいかに高いかがわかる。

 NPBで、30-30を達成した選手を挙げてみよう。※はトリプル3。

1950年 別当 薫(毎日) 30歳 43本塁打 34盗塁 .335 ※
1950年 岩本義行(松竹) 38歳 39本塁打 34盗塁 .319 ※
1953年 中西 太(西鉄) 20歳 36本塁打 36盗塁 .314 ※
1963年 張本 勲(東映) 23歳 33本塁打 41盗塁 .280
1980年 蓑田浩二(阪急) 28歳 31本塁打 39盗塁 .267
1983年 蓑田浩二(阪急) 31歳 32本塁打 35盗塁 .312 ※
1987年 秋山幸二(西武) 25歳 43本塁打 38盗塁 .262
1989年 秋山幸二(西武) 27歳 31本塁打 31盗塁 .301※
1990年 秋山幸二(西武) 28歳 35本塁打 51盗塁 .256
1995年 野村謙二郎(広島)29歳 32本塁打 30盗塁 .315 ※
2000年 金本知憲(広島) 32歳 30本塁打 30盗塁 .315 ※
2001年 井口資仁(ダイエー)27歳 30本塁打 44盗塁 .261
2002年 松井稼頭央(西武)27歳 36本塁打 33盗塁 .332  ※
2015年 山田哲人(ヤクルト)23歳 38本塁打 34盗塁 .329 ※
2015年 柳田悠岐(ソフトバンク)27歳 34本塁打 32盗塁 .363 ※

 10例(10人)のトリプル3を含め、15例(12人)しかない。
 このうち秋山幸二が3回、蓑田浩二が2回達成している。

 40-40に最も肉薄したのが1987年の秋山幸二。43本塁打を記録したうえで、盗塁もあと「2」に迫る38を記録した。

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