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オリ新外国人は剛腕リリーフに2人のギャップヒッター。モレル加入で一、三塁の定位置争い激化

オリックスが新外国人選手としてコーディアー投手、モレル三塁手、ボグセビック外野手を獲得。ボグセビックには上位打線定着が期待、160キロ超の速球を持つコーディアーは制球がポイントとなる。モレルの加入で内野のポジション争いも激化が予想される。

2015/12/13

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新人王候補にも一時あがったモレル

 三塁手のモレルはもともと野球IQの高さが評価されていた選手だ。
 2011年に開幕レギュラーを掴みとり、新人王候補にも数えられていたが、前半戦のOPSはわずか.555。9月に8本塁打の固め打ちを見せて通年では126試合.245、10本、41打点を記録した。しかし翌年アレルギーとヘルニアで長期欠場すると、以降は出番が激減。ここ4年間のメジャー出場は73試合に留まっている。

 打撃はボグセビックと同じく広角にライナーを飛ばすタイプで、3Aでは安打のうち25%が二塁打となっている。一方で選球眼が悪く四球を選べないのがネックであり、三振も少なくない。
 守備ではマイナーでの守備率こそ.957と低いものの、メジャー通算の守備防御点は+1。肩や守備範囲も平均レベルの数値となっており、名手ではないが、安心して見ていられるレベルだと考えられる。

 モレルの加入でただでさえ人材がひしめく一、三塁の争いがさらに激しくなることとなった。三塁には昨年FAで加入した小谷野。一塁には大型契約で獲得した中島、DHには2年総額5億円で獲得したブランコがいるが、ここにモレルが加わり、さらに故障の状態次第では糸井とT-岡田をDHや一塁で起用することも考えられる。

 今回獲得した3選手に加え、チームにはブランコ、すでに先発ローテーション入りが確定しているディクソンが在籍。全員が活躍した場合、外国人選手枠の争いも生まれる。

 新外国人3選手はチームの期待通りの成績を残せるか、そして大物選手がひしめき合う3ポジションを福良新監督はどのように操縦していくのか。指揮官の采配がどう戦力を活用できるか、注目だ。

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