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巨人・原監督が辞意表明――指揮官の”劇薬”に込められたメッセージ

17日、巨人はクライマックスシリーズ(以下CS)ファイナルステージ敗退が決まったことを受けて、原辰徳監督が辞意を表明した。

2015/10/18

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シーズン通じて打線が振るわず

 巨人・原辰徳監督が辞意を表明した。17日のクライマックスシリーズ(以下CS)ファイナルステージ第4戦(神宮球場)でヤクルトに敗れ、チームのCS敗退が決まると試合後に桃井恒和球団会長と会談。今季限りでユニホームを脱ぐ意向であることを球団側に申し入れた。

 巨人と原監督の契約は今季限り。球団は指揮官の去就についてポストシーズンでの戦いぶりも見て総合的に判断する方針だった。しかし原監督は自ら退く道を選んだ。とても潔く、そして勇気ある決断ではないか。

 今季はリーグ4連覇を逃し、CSで逆転日本一を狙ったものの王者ヤクルトの前に1勝4敗(1勝のアドバンテージを含む)で完敗。

 特に打線はCSファイナルステージ第2、3戦と2試合連続でスワローズ投手陣の前に完封リレーを許し、さらに初戦から第4戦にかけて25イニング連続無得点を喫するなど深刻な拙攻ぶりが目立ち、最後の大勝負においてもフラストレーションいっぱいだった今年のレギュラーシーズンの戦いを象徴するようなシーンの連続だった。全国のG党は苦虫を噛み潰す思いであったはずだが、それ以上に歯がゆかったのはベンチにいた原監督であろう。

 すでに各メディアでも報じられているが、指揮官は退任する理由の1つとして「新陳代謝」という言葉を用いた。2002年から2シーズン、そして2006年から今季まで通算12年間にわたりチームを率いてリーグ優勝7度、3度の日本一に輝いた実績は文句の付けようなどない。

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