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侍ジャパン、先行発表は6人のみ。選出の理由は? 稲葉監督が語る新たな理想

2018/01/23

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Kana Yamagsihi



 野球日本代表「侍ジャパン」とオーストラリア代表の強化試合「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3月3日・ナゴヤドーム、4日・京セラドーム大阪)に出場するメンバーが23日、一部発表された。
 
 強化試合は稲葉篤紀監督にとって、初のフル代表戦となる。都内で記者会見した稲葉監督は「機動力とパワーのある野球」を理想に掲げ、「2020年の東京オリンピックに向けたいい2試合にしたい」と意気込みを語った。
 
 今回発表された先行メンバーは、投手が山﨑康晃(DeNA)と千賀滉大(ソフトバンク)、捕手が甲斐拓也(ソフトバンク)、内野手が菊池涼介(広島)、外野手が柳田悠岐(ソフトバンク)と筒香嘉智(DeNA)の6人。ほかのメンバーは2月中旬には決まる見通し。
 
 稲葉監督は、山﨑と甲斐は昨年11月に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップでの貢献を評価したと選出理由を説明。甲斐には「ジャパンの正捕手になってもらいたい」と期待を込めた。
 
 千賀に関しては、昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での活躍に加え、「独特の落ちる球はチームとして絶対に必要になる」と力を込めた。また、菊池は高い守備力もさることながら、「“野性のカン”がチームに与える影響は大きい」と話した。
 
 柳田はこれまで故障や手術の影響で代表辞退が多かった。この強化試合でようやくの代表に。指揮官は「フルスイングと身体能力、プレースタイルはいい手本になる」と語った。また、筒香には「クリーンアップを打ってもらいたい」とし、4番の可能性を示唆した。
 
 他の代表メンバーは春季キャンプを視察し、国内でのトップ選手をバランスを考えて編成するという。稲葉監督率いる侍ジャパンが目指すのは2020年の東京五輪での金メダル。初のフル代表で臨む強化試合で、基盤となるチームをつくれるか。
 
(取材:山岸佳奈)