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【速報】神戸国際大付属、北海をサヨナラで下し2回戦進出! 土壇場延長の大熱戦<1日目・第1試合(1回戦)結果>【春の選抜高校野球2021】@甲子園

2021/03/19

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<第1日 第1試合 1回戦 ●北海 2―3 神戸国際大付〇>(19日、阪神甲子園球場)
 
 第93回選抜高等学校野球大会は19日、阪神甲子園球場で初日を迎え、第1試合では北海(北海道)と神戸国際大付(兵庫)が対戦。延長戦へともつれ込んだ熱戦は、神戸国際大付が粘りの追い上げで、2回戦へと駒を進めた。
 

 
 ともに好投手を擁する両校は、4年前の2017年・夏以来の顔合わせとなった。

 神戸国際大付のエース阪上翔也投手は、初回北海の1、2番をキレのあるスライダーで連続三振に斬る立ち上がり。3番の江口聡一郎外野手には四球を与えたものの、4番・宮下朝陽内野手を空振り三振に仕留め、初回のアウトを全て三振で奪った。
 
 対する北海のプロ注目左腕・木村大成投手も、低めに制球されたスライダーで2者連続三振。3番の阪上にはインコースを厳しく攻めるもフルカウントから四球を選ばれたが、4番の西川侑志捕手からは、身体に当たるほどの曲がりで空振りを奪い、3者三振でやり返した。
 
 両エースの明暗を分けたのは2回。この日は、最速145キロを誇る阪上のストレートが走らず、130キロ程度にとどまる。安打と四球で2死一、二塁のピンチを招くと、9番・小原海月内野手に左安打を許し満塁に。近畿大会前に右肘を痛めたこともあり、青木尚龍監督が早くも動いた。阪上は中堅の守備に就き、左の下級生・楠本晴紀投手にスイッチした。
 
 ピンチで登板した楠本は、先頭の杉林蒼太内野手に対しストライクが取れず押し出し四球。先制点を献上した。だがその後は立ち直り後続を断つと、テンポの良い投球で3、4回を無失点に抑えた。
 
 北海・木村、神戸国際大付・楠本の投げ合いと変わったが、両左腕の丁寧な投球で引き締まったゲーム展開を披露。両チームはともに少ないチャンスを生かして中盤に1点ずつを取り合い、1点差のままゲームは終盤戦へと。序盤こそ木村の好投で北海に優位なペースで試合が進んだが、好リリーフの楠本の好投にバックも好守で応え、互角以上の戦いを繰り広げた。
 
 何とか追いつきたい神戸国際大付は、7回、8回と安打で走者を出したものの、木村を打ち崩せない。しかし9回、球数が120球を超えた木村をついに捉えた。2本の安打で1死一、三塁の大チャンスを作ると、武本琉聖内野手の打席で、青木監督はスクイズの指示。北海・木村はこれを外すも、ボールがワンバウンドとなり、三塁走者が間一髪で生還。土壇場で同点に追いついた。
 
 さらに2死二塁とチャンスは続き9番・山里宝内野手が左前安打。二塁走者が三塁を蹴って果敢に本塁を狙うが、今度は北海がホーム生還をぎりぎりのタイミングで阻止。試合は延長戦へともつれ込んだ。
 
 初回から好投を続けていた北海・木村だが、球数が140球を超えた10回裏、先頭を四球で出塁を許すと、犠打失敗のあと、阪上に死球を与え一、二塁に。そして4番・西川が右前に運び、1死満塁とサヨナラのチャンスを演出する。
 
 そして、5番・関悠人外野手がストレートをセンター前に弾き返し、劇的なサヨナラ勝利。初戦カードから大熱戦となった1回戦第1試合。2回戦に駒を進めたのは神戸国際大付だった。

 
 

トーナメント勝ち上がり表