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甲子園ベスト4の兵庫代表・明石商。変革もたらした狭間善徳監督が語る野球論「守れなければ勝てない」

春に続いてのベスト4進出。明石商に変革をもたらした狭間監督、根底にあるのは「トーナメントは守れなければ勝てない。まずは守りから」という考えだ。『高校野球界の監督がここまで明かす!野球技術の極意』(大利実著)から狭間監督の野球の守備に関する技術論を一部抜粋で公開です!

2019/08/21

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夏の大会でふたつ勝つと「大健闘」と呼ばれるような学校だった

 2016年春、センバツ甲子園に初めて出場した明石商。日南学園(3対2)、東邦(3対0)を接戦で下し、準々決勝では龍谷大平安(1対2)に敗れはしたが、堂々のベスト8入りを果たした。スコアを見てのとおり、快進撃の原動力はピッチャーを中心にした堅実な守りにあった。センバツの3試合でエラーはひとつ、前年秋の公式戦でも 12 試合でエラーは8つ。守り勝つ野球で、甲子園の地で躍動した。
 
 ここ数年の成績には目を見張るものがある。2011年春、2015年秋、2016年春、2017年秋、2018年春と、激戦区・兵庫を制覇。夏においては、2010年から8年連続でベスト8以上に進み、2015年からは3年連続で決勝の舞台に立った。明石商から巣立った松本航(日体大4年)は、今秋のドラフト候補としても注目を集めている。
 
 変革をもたらしたのは、2006年に赴任した狭間善徳監督である。はじめはコーチとして指導にあたり、2007年の新チームから監督に就いた。マシン1台、ボールカゴ1箱、バッティングゲージ1台しかなく、夏の大会でふたつ勝つと「大健闘」と呼ばれるような学校だったが、そこから環境を整え、意識を変え、技術を伝え、常に優勝争いにからむチームに育てあげた。

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