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星稜は奥川恭伸ら4人の投手層が強み。“ラッキーボーイ”の存在も優勝引き寄せるか【甲子園ベスト4校を分析】

2019/08/19

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投打のポイントは?

 星稜は、今大会最強右腕の奥川恭伸(3年)が、チームをけん引。1回戦の旭川大(北北海道)戦を94球完封で勝利すると、2回戦の立命館宇治(京都)では、勢いづく立命館宇治打線の前に6回途中からリリーフ登板。最速154キロの速球で反撃の芽を摘み取った。さらに、3回戦の智弁和歌山(奈良)戦では、延長14回まで一人で投げ抜き自責点は0。13回以降のタイブレーク突入後も、ホーム生還を許さなかった。
 
 奥川のピッチングに注目が集まるが、荻原吟哉(2年)の好投が、奥川を支えている。奥川が先発を回避した2試合で先発し、一度もリードを渡さなかった。さらには寺沢孝多(3年)、寺西成騎(2年)と4投手が揃う星稜は、最も投手層が厚いと言えるだろう。
 
 一方の打線は、リードオフマンの東海林航介(3年)や、U-18候補の山瀬慎之助(3年)と内山壮真(2年)、好調を維持している岡田大響(3年)や大高正寛(3年)らがおり、打線に抜け目はない。また、準決勝で大爆発した今井秀輔(2年)の存在も面白い。優勝には不可欠ともいえる“ラッキーボーイ”の存在が、さらにチームに勢いをもたらす。

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