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履正社の懸念はエース清水大成の疲労。屈指の強力打線で初の全国制覇へ【甲子園ベスト4校を分析】

2019/08/19

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投打のポイントは?

 履正社に懸念されることは、エース・清水大成(3年)の疲労かもしれない。準決勝前日の19日には一日休養日が設けられているものの、17日に続いて連投となった18日の第4試合で9回(124球)を一人で投げ切った。今大会4試合全てに先発登板し、29回474球を投げている左腕は、中一日で準決勝の先発マウンドにも挙がることが予想される。
 
 ポイントとなるのは、2番手・岩崎峻典(2年)の投入のタイミングだろう。岩崎は、1回戦の霞ケ浦戦で、5回0/3を5失点とつかまった清水に代わって登板すると、残る4回を1点に抑え、打線の勢いを断った。3回戦の高岡商戦では、毎回得点圏に走者を背負いながらも粘り強く投げ、リードを守り切った。
 
 そんな投手陣の不安も吹き飛ばしてくれるのが、大会屈指の超強力打線だ。今夏の甲子園において、全4試合を7得点以上挙げて勝利。11打点をマークしている4番・井上広大(3年)を中心に、リードオフマンの桃谷惟吹(3年)や打率.500の西川黎(3年)らが好調をキープしている。
 
 明石商戦でも、序盤に大量リードすることができれば、清水を休ませることができる。今大会では強気の采配が光る岡田龍生監督の手腕で、甲子園初優勝を成し遂げられるか。

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