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【甲子園速報】八戸学院光星が粘りのサヨナラ勝ち 両者紙一重の熱戦、海星は8回の大ピンチ凌ぐも力尽きる

2019/08/16

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下山が執念のサヨナラ打

<第10日 第4試合 3回戦 ●海星 6―7 八戸学院光星○>(16日、阪神甲子園球場)
 
 第101回全国高校野球選手権大会は16日に10日目を迎え、第4試合は海星(長崎)と八戸学院光星(青森)の対戦。9回に下山昂大(3年)のサヨナラ打で八戸学院光星が準々決勝へと駒を進めた。
 
 両者一歩も譲らぬ戦いだった。初回に海星が、高谷艦太(3年)の適時二塁打と坂本芽玖理(3年)の2ランで3点を先制。しかしその裏、八戸学院光星は、近藤遼一(3年)の右翼スタンドへのソロ本塁打ですかさず1点を返す。
 
 3回裏、八戸学院光星・先頭の太山皓仁(3年)が右中間へソロ本塁打を放ち1点差に詰め寄ると、四死球で溜まったランナーを原瑞都(3年)と大江拓輝(3年)がヒットで返し、この回逆転に成功。さらに4回にも2点を加え、6-3と3点リードで前半を終える。
 
 一方の海星は6回表、四球と安打でチャンスを作ると、2死二、三塁から、この回途中からマウンドに上がった山田怜卓(3年)の暴投の間に1点を返す。さらに四球と盗塁で再び2死二、三塁とすると、大串祐貴(3年)がライトへの適時打を放ち6-6の同点。試合を振り出しに戻した。
 
 両チーム先に次の1点が欲しい展開。八戸学院光星は、7回裏、四球で出した走者を海星の2番手・江越永輝(3年)の暴投で三塁に進め、2死一、三塁の好機を作るも、下山が三ゴロに倒れ得点を挙げられない。8回には1死二塁から山田がセンター前ヒット。二塁走者・伊藤大将(3年)がホームを狙うも、中堅手・松尾悠一郎(3年)の好返球によりホームで刺され、またしてもチャンスを生かせなかった。
 
 あと一本が出ない八戸学院光星と、耐える海星。9回表、海星が、2死から松尾倫(3年)が三塁打を放ち、一気に勝ち越しのチャンスを演出。しかし、高谷が右飛に打ち取られ得点ならず。
 
 そして9回裏、八戸学院光星は、1死から近藤が安打で出塁すると、原が四球、大江も右前安打で続き、1死満塁。ここで、前の打席決定機を逃した下山が、詰まりながらもセンター前に運び、サヨナラを決めた。
 
 勝った八戸学院光星は準々決勝で、明石商と対戦。海星は43年ぶりのベスト8は叶わなかった。