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星稜・奥川恭伸、最重要局面でのリリーフはペース配分に苦戦。自己最速154キロには「まだまだ」【全国高校野球】

2019/08/13

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<第8日 第2試合 2回戦 ○星稜 6―3 立命館宇治●>(13日、阪神甲子園球場)
 
 第101回全国高校野球選手権大会は13日に8日目を迎え、第2試合では星稜(石川)が立命館宇治(京都)を下して5年ぶりの3回戦進出。奥川恭伸(3年)は、元花巻東の菊池雄星(現シアトル・マリナーズ)らが記録した球速154キロをマークするなど、立命館宇治打線の勢いを止めた。
 
 この日も午前6時30分に満員通知が発表されるなど、多くの観客が詰めかけた甲子園。1回戦では、9回94球完封勝利を挙げた奥川だが、この日は2年生の荻原吟哉が先発マウンドに上がった。
 
 奥川は、2番手の寺西成騎(2年)が連打を浴び、4点差に詰め寄られた6回2死一、二塁の場面に登場。立命館宇治が反撃を開始し、球場全体が逆転を期待しはじめた空気での登板に、「(ペース配分が)ほんとうに難しいなと思いました」と語る。
 
 試合の流れを渡したくない局面に「(力を)抜いてもダメで、入れてもダメで。ちょっと縮こまっちゃったのかな。試合を壊したくないという気持ちが強すぎて」と、短いイニングでの投球に難しさを口にする奥川。それでもこの試合最大の山場となった場面を最少失点に食い止め、傾きかけた流れを渡さなかったのはエースの凄みを感じさせた。
 
 また、続く7回を無失点に抑えると、8回には自己最速の154キロをマーク。マリナーズ・菊池雄星らが記録した数字に並んだが、「出たことは嬉しいんですけど、まだまだかな」と満足する様子はない。「指にかかったボールではないので。指にかかって空振りのとれる(球で)球速を出せれば一番いいのかな」と自身が目指すビジョンに向け、さらなる飛躍を誓った。
 
 3回戦は、明徳義塾(高知)に3本塁打を放って打ち勝った勝利した智弁和歌山(和歌山)との対戦となる。今夏最注目右腕は、強打の智弁和歌山を相手に、どのような投球を見せるのだろうか。
 
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部